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字を書くことはそんなに好きではなかった。

 そうして、全話に挿絵を入れて小説が完結したときのこと。


 このとき、僕にとってワルツはもう言葉ではあらわせない大きな存在になっていました。自分で何回読んでも泣いてました。今も泣きます。全ての人物が愛しい。世界が愛しい。完全に気が狂ってしまった。もう壁サー子やSさんが見てくれなくても、自分のために、たとえ世界中で誰1人読んでいなくとも、書く。という気持ちだったし、実際書きました。


 そうして、ワルツというはじめての長編作品を書ききったことで新しい感情を得た僕は、「こんなに面白いのだったらもっと小説を書いてみよう」と思い絵筆を置いて、新作小説の執筆にとりかかりました。


 「行くぜ、狩りの時間だ――独裁(アブソリュート)侵域(ダイブ)!」


 これが決め台詞の少年漫画系の小説です。

 それなりに好きな要素は詰めたはずですが、なぜかこれには毎回挿絵を入れる気持ちになりませんでした。

 一応、主人公の絵は1枚描いて1話目に挿入したのですが、毎話に挿絵はしんどいな、というのが正直な気持ちでした。


 それで、半分くらいこの小説を書いたところで、気がついたのです。


「僕が好きなのはもしや、小説を書くという行為ではなくワルツという存在なのでは?」


 気がついてしまったら、もうだめでした。本腰を入れて書くことができなくなりました。

 さすがに中途半端で放り出すのは気が引けたので、残りの予定を駆け足で進め、広げた風呂敷を手早く畳み、素早く完結させました。


「祓魔師と機巧師は夢魔を喰う」


 嫌いではないからまだひっそりと公開はしています。

 またいつか、気が向いたら改稿などしても良いかなと思っています。


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そしてふたりでワルツを【小説版】
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