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絵を描いてみようと思った。

 僕は絵を描きます。お仕事を含めると、毎日何かしら描いています。

 

 でも実は絵を描くこと自体はあまり得意だとは思っておらず、いつも実力の足りなさに悔し拳を握りしめています。それでも毎日精一杯、絵を描き続けています。

 今日は僕が、なぜ絵を描いてるのかという話をしようと思います。


 とりあえずびっくり感重視で、デジタルにはじめて挑戦した頃の絵をはります。


挿絵(By みてみん)



 なんだろ……。なんて言ったら良いのか。いろんな、鼻の絵ですね。見たまんま、そうとしか言いようがない。あいだのこの、黄色い部分は何を表現しているのか。自分で描いたはずなのですが、自分でもちょっと言葉に詰まる。

 どうしてこれを描いた? と当時の自分に問いたいです。絵がヘタとかそういう以前に発想が今では理解の範疇を越えるのですがこれは。「ジャーーン!」てなぜ少し得意気な効果音をつけているのか。


 こんな僕が、絵を勉強してみようと思った話です。



 本題。


 僕は幼い頃から、それなりに多趣味でした。

 本を読むのも好きだったし、父が音楽を聴くのが好きだったので一緒になって聴いたし、歌を唄うのも好きでした。楽器も習っていたし、寝る間を惜しんでゲームに興じたりもしました。インターネットにも夢中になったし、裁縫や編み物も好きでよく小物をつくって、映画も一時期は週に三本くらい見ていたし、小銭を数えるのも好きです。未だにぬいぐるみで遊んだりもするし、常に何かしらの生き物を飼っています。


 基本的に屋内で過ごしますが、家のなかでやることはたくさんあって、ひとりで遊ぶのに困ったことは一度もないです。


 絵を描くことも、そんな趣味のうちのひとつでした。


 古い思い出を語るなら、小学生のとき、3ページくらいの漫画を自由帳にいくつか描いてそれを折りたたんでのりで貼っつけて1冊の本みたいにして、「週間○○」って漫画雑誌をつくってあそんだりしていました。発行部数は毎回1部。その雑誌は3号で廃刊。

 何を描いたかほとんど覚えていないのですが、タオルケットが冒険する漫画だけ今でも少し覚えています。四角い記号のなかに目と口が描いてあって、「こんにちは! 僕はタオル! よーし、冒険するぞ!」みたいな漫画です。なお、旅立つ前に打ち切りです。


 こんな風に飽きっぽく、かつ多趣味だったので、極稀に好きなキャラクターを描いて満足、みたいな感じで、絵を描くことについてとらえていました。

 年間に描いた絵なんて10枚にも満たないもので、そのどれもが雑な落書きでした。


 そのまま成長して、僕が高校生のある日、父と一緒に家電量販店に行きました。

 電化製品もそこそこ好きだった僕は、あれやこれや何を見ても面白く、お店のなかをふわふわと飛び回っていました。


 そんなときに、「ペンタブ」というものに出会ったのです。

 ペンの形になっているマウス、と言えば伝わりやすいのではないでしょうか。

 パソコンで絵を描くとき、便利になる道具です。


「これは興味深い」と、僕は思いました。

 閉店セールのおかげで、値段も大変お手頃な価格でした。今考えると、あまり性能の良いものではなかったので、割引が無くてもそんなに高くないものだったんでしょう。


 けれど、そんなものがあることすら知らなかった僕にとっては画期的で、迷うこと無くそれを購入しました。実家はそれなりに貧乏だったからお小遣いは無く、高校に入ってすぐアルバイトをしていた僕は、少しお金を持っていたのです。


 そうしてペンタブを購入したはいいものの、僕は絵を描くソフトを持っていなかったことに、帰宅後に気が付きました。今では有名なSAIというソフトも当時はまだ無く、パソコンで絵を描くにはフォトショップかイラストレーターか、みたいな感じで、それらは無知な学生の僕にはハードルが高かったのです。(GIMPはあったかもしれないですが詳しくなかったため存在にたどり着けませんでした)


 そして浮かんだ選択肢は2つ。パソコンに最初から入っているペイントで絵を描くことと、お絵かき掲示板を使うことでした。

 お絵かき掲示板というのは、メールアドレスがあれば無料で借りられる掲示板で、ふつうの掲示板と違うのは、文字入力できる他に、絵を描く機能がついていることでした。

 

 そして掲示板をお借りして、ペンタブを使ってかいたのが、冒頭の鼻の絵となります。


 続きます。

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そしてふたりでワルツを【小説版】
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