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ハッピーエンドじゃ終われない  作者: りゅう
2年生
17/44

俺、賢者になりそう…。

この話から現在書き始めてます。

前話までの主人公のノリが悪くなっておりますが、時間の経過とともに筆者のテンションの上げ方が変わってしまいました。

ご指摘等ございましたら、感想欄に書いて頂けると嬉しいです。

よろしくお願い致します。

一生懸命チマチマと作った爪楊枝を巻いた色とりどりの紙達。それらは、糊が乾いた後に爪楊枝を抜かれ、糸を通して立派な飾りとなっていた。その形はなんとなくクリスタルっぽい。

そんなチマチマを来る日も来る日も続けていたのだが。一方で、宝塚階段の絵の候補も絞られていた。

因みに今年の文化祭のテーマは碧と書いてヘキと読む。校内公募で決まり、何やら意味も込められてるらしいが忘れた。

で、そのテーマに沿ってエメラルド色がメインの羽ばたく鳥の絵が採用された。

なんというか、女子ってキレイな色遣いに細かい柄が好きだよな…。

3つの候補の中から選ばれた絵を見ながらそう思った。


HRの方はどうなったって?相変わらずだよ!王子がいないとすぐにサボるクラスメイト。いや、サボらない子ももちろんいるんだけどさ。少数なの。

さらにこの学校、食品とかは衛生上の関係で出せないので、もっぱら展示とか体験型のアトラクションがメイン。で、しかも!!学校での催しだからそこに学業的な意味も見出さなきゃということで、これはこういう勉強になります。的な後付けに近い知的発見をくっつける。

うん、メンドくさい。

そもそも最初はそんなこと知らなくて、クラスの要望通り、お化け屋敷を生徒会に提出。で、希望者多数につき抽選、及び学術的な学びはどこにあるとか聞かれてさ。知らないよ、お化けになんかあるの?

他のクラスは日本古来のなんたらとか何とかこじつけていた。

で、結局抽選に漏れて、オリンピックに関する体験型のアトラクションになった。体験型と言っても、世界記録保持者の記録に挑戦しようみたいな軽いものだが。で、オリンピックの起源とか調べてクイズ形式でお勉強。

言うは易しだ。ここまで決まるのに紆余曲折。主に王子の言動に振り回されるクラスメイツのワガママ。

女の子のワガママが可愛いとか言うやつ、わかってない。1人2人ならともかく、アイドル追っかけるミーハーなような大勢の勢いは、決して可愛くない。むしろ、恐怖しか感じなかった。

王子はちょっと頰をかきながら、なんとか場を納めていたが。王子の隣に立つ俺は針のむしろだった。

うん?俺、なんかしたっけ?前世で大罪でも犯した?それとも、今世で調子ノリまくってましたか?


ちょっと遠い目をしてしまった。

で、今は実行委員として少ない放課後時間を使って、模造紙を貼り合わせている。巨大な宝塚階段を飾る為に。これが終わったら、下絵を描く班とチマチマ班に分かれて作業する。

俺?もちろんチマチマ班だよ。あんな繊細な絵を俺が描くなんて無理無理。そーゆーのは器用なやつの仕事。適材適所だ。別に逃げてる訳じゃないからな。

ちなみに大雑把な里美はチマチマ班。指示に忠実な塚本さんは下絵班。意外と細かい作業が得意な悪は下絵班となった。


模造紙貼りが終わってまたチマチマしてるのだが、隣に座った里美が怖い。まるでヤクザだ。

「ちょっと、キリ聞いてんの!?」

「…聞こえてる。というか、手止まってる」

「キリのくせにうるさい!今は休憩中」

とか言って、背中への衝撃。これはまだ良い方。下手すりゃ拳が飛んでくる。お前クラスメイトが実行委員にいるだろ?そこ行きゃいいだろ。俺に構わなかってもよー…。

「キリ1人じゃ可哀想じゃん」

うん。気を遣ってくれてありがとう。なんか、涙が出るよ。

そう。里美は横暴なだけの女じゃない。一応、優しいところもある。余計なお世話な時も多々あるが。それを言うとメンチ切ってくる。お前はヤのつく自由業か?

「本気で沈められたい?」

目が据わってる…。誰かー、おまわりさん!!

「ピンクうるさーい」

俺だけが悪いのか?M先輩の一言になんとも言えなくなる。ちなみに、実行委員の間では戦隊色が浸透して、ピンクと呼ばれるようになった。最初は抵抗したが、無駄ボーンだった。諦めって肝心だよな。


そして、実行委員の活動を百人一首部が早抜けし、部活をやる。しかし、遅いのでやって1,2試合だ。19時に部活が終わり、帰途に着く頃には20時を回っている。宿題やら予習やらをやってるとあっという間に寝る時間。これが、最近の俺のサイクル。マンガを読む時間すらない。

男として危機感を感じる。

クラスの女子は王子目当てだし、実行委員ではピンク扱い。部活なんか悪と里美に逆らえる訳がない。宿題に発情するなんて変態でも断じてない。

はあ、なんだかな…。

ブーブー。

寝る前に鳴る携帯のバイブは、メールの着信を知らせた。毎日来る拓也のメール。あの時の女の子と上手くいったらしい。らしいのだが、なぜか毎日ノロケ+もしかして俺に気があるのかと勘違いしそうな内容。最初は彼女いるくせになんたる奴と思っていたが、これが拓也の平常運転だとわかってからは、そのマメさにただ呆れている。

そこに、たまに秀からも近況報告やら、また走ろうぜメールが来る。

で、王子からも今日なんかなかったと心配されてる義務メール。

プライベートが男で埋め尽くされてる俺って一体…。

女子に囲まれてるのに。例え男だと思われてなくても、友達枠とかなんかない?そりゃ、男とバレると困るから距離置いてるけどさ。

王子は女じゃないかって?

自分よりデカくてイケメンな女子は男枠でいいと思う。

はぁ、ホント…。

俺、賢者になりそう…。


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