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5話 魔法が使える
「分かればよろしい」
母は怒り終えると、表情がにこやかになって、ムショもそれをみて自然と頬が緩んだ。
「でもね。魔法を使えたことには私も驚いているのよ。あなたのパパはあなたの年頃ではまだ覚えていなかったのよ」
「パパより魔法の素質があるということ?」
「そういうことね。あ、パパには内緒よ。あの人ああ見えて負けず嫌いなとこあるから」
「はーい」
ムショは母に褒められたことで機嫌がよくなっていた。
▽ ▽ ▽
それからというものムショは本を読破してあらゆる魔法を使えるようになりやがて王様へと登り詰めた。