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琴弾きお姫様

「では、今から弾いて下さい。なお、不正等は発覚したその時点で失格とします。では、初め!」


 かぐや姫の合図でアリスとリーゼロッテが琴を弾き始めた。え、上手いだろ。あんな短時間で練習しただけとは思えないんだけど。

 俺もエインセールもリーゼロッテの従者もそれに聞き入っていた。それだからか、琴が終わるのがとても速く感じた。


「ふむふむ……。どちらも同じくらい……、ですがこの勝負アリスさんの勝ちです」


「やったぁー!!勝った、勝ったよ!」


「うっ、まさか負けるとは……」


 花が咲いたように笑うアリスとどんよりとした空気のリーゼロッテ。正反対の2人に唖然した。


「姫、ですが他のローズリーフはまだあります。そちらを探しましょう」


「そ、そうね。行きましょう」


 従者の言葉になんとか立ち直るリーゼロッテ。そして、従者の肩を持ちながらヨロヨロと歩いて行った。なんかユニークな奴らだったな。


「かぐや姫、約束のローズリーフを!」


「はい、確かにお渡しいたしました」


 かぐや姫が優雅な手つきでローズリーフをアリスに渡す。受け取ったアリスはぴょんぴょんと飛び跳ねる。


「シンデレラに言ったら喜ぶよね、きっと!」


「シ、シンデレラ様!?あ、あのっ、私シンデレラ様にお礼が言いたいのです。アマーリエ様にはもう言ったのですがシンデレラ様はご不在だったので言いそびれている始末です」


「んー、そうなんだぁ。じゃあ、連れてってあげてもいいかなー」


「ありがとうございます!」


 また首を刎ねろとか言った時みたいに頭を下げるかぐや姫。独特だな。


「確かー、近くにいるんだよね。いっつも何処かのカフェにいるからさ」


 クルクルとゆっくりと回りながら周囲を見渡すアリス。


「えーとね、多分ーあそこ!」


 そういって、時計のついた杖をある方向に向けた。そこは路地裏だった。


「路地裏?」


「うん、前この路地裏にあるカフェ行ったことあるから」


「そうなんですか」


 すると丁度シンデレラが路地裏から出てきた。アリスはシンデレラに駆け寄る。


「アリス!?」


 シンデレラは随分驚いていた。だがすぐに冷静さを取り戻した。


「そうだ、シンデレラ。貴方に会いたい人が居るんだって」


「そうか、だが一体誰だ?」


「かぐや姫、こっち」


 アリスが手招きをする。だがそれに気づかないかぐや姫。俺がちょっと背中を押したら気づいたみたいで重そうな服を引っ張りながら走っていった。


「シンデレラ様!私、以前助けてもらったかぐやです。あの時は本当にありがとうごさいました」


 かぐや姫は深々と頭を下げる。


「あぁ、あの時の。月の者にまだ見つかってなくてよかったな」


「はい!おかげで今もこうして生きてます」


「そうか。……アリス離れてくれ。ちょっと暑苦しい」


「あー、ごめんごめん。そうだ、ローズリーフ見つけたんだ。かぐや姫のおかげだよ」


「そうなのか、かぐや姫ありがとう」


「いえいえ、私は大した事はしてないです」


「あれー、店員さんいないのー?」


 すると家具屋の方から声が聞こえてきた。かぐや姫は慌てて礼をしたあとそっちに行く。


「なんかバタバタしてたな」


「そうですね、でも楽しかったです」


「そうだな」

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