剣人-休息
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ナール達は、盗賊のアジトを後にして商業区に戻って来た。現在は昼食というには遅く、夕食というには早い食事をしている。
金については、盗賊達から搾り取りかなり余裕があった為、数着の服と靴も買った。奪った衣類で過ごすのもはばかられたという理由もある。
盗賊達は宴に金を使ったようだが、ナールのサーベルと短刀を売って手に入れた金の極一部だ。ナールの元には、大金が返ってくるーーーーーはずだった。
あろうことか彼は、盗賊のアジトの地下に居た数人の子供を教会に連れて行き、攫われた子供をできるだけ親元に返すことを条件に、盗賊から搾り取った金の半分以上を寄付したのだ。
元々はナールの金と言っても過言ではない。だから、彼がその金をどうしようがラウレが口を挟む余地はなく、さらに、助けてもらっている身の上であり、文句を言えるはずがなかった。
ちなみに、盗賊達から搾り取った金額は、約百二十万カーディだ。
カーディは世界中ほとんどの国で使われている通貨だが、リントヴルムなど他国との交流が全くない国では、別の通貨が使われていることが多い。
そして、通貨のレートは以下の通りだ。
鉄貨 一カーディ。
小銅貨 十カーディ。
大銅貨 百カーディ。
小銀貨 千カーディ。
大銀貨 一万カーディ。
小金貨 十万カーディ。
大金貨 百万カーディ。
白金貨 千万カーディ。
百二十万カーディは、大金貨一枚と小金貨二枚分だが、教会に寄付し、服と靴を買ったナールの手元には、約半分の六十万カーディ弱しか残っていない。
しかし、小金貨六枚もあれば一人身なら当分遊んで暮らせる大金だ。
そんな大金を簡単に寄付したナールは、器が大きいのか、それとも単なる馬鹿なのか。助けてもらったラウレは、できれば前者であってほしいと願うばかりだった。
そんなラウレは、奴隷生活で弱った胃にも優しい魚料理を食べていた手を止めて、今後のことについて質問する。
「この後どうするの?」
訊かれたナールは、三皿目となる肉料理をどことなく上品に平らげたところだった。
「宿を探して休む。お前疲れているだろ」
「な、なんでそう思うの?」
指摘されたラウレは、驚きつつも訊き返した。
それに対し、ナールは即答する。
「見ればわかる」
そう言った後、テーブルの上に置いてあった水を飲み干した。
どうやら三皿の肉料理で満足したらしく、コップをテーブルの上に置くと、彼は背もたれに体重を預け脱力する。
「はぁ〜〜〜」
品のある食べ方をしていたとは思えないほど、ナールはだらしない声を上げた。
ラウレは苦笑しながらそれを見ていたが、自分も早く食べてしまおうと思い、食事を再開する。
ナールは特に急かすことなく、それを見ながら今後のことについて考える。
(ラウレの回復にだいたい一ヶ月、三食つきの宿に二人で一泊すると四千カーディぐらいだから、だいたい十二万カーディか。余裕だな)
生活費については、気にする必要がなさそうだった。
だが、ナールはラウレが回復する一ヶ月の間何もせず、体を鈍らせるという選択をする気はない。
(冒険者ギルドで、適当に依頼を受けるか)
冒険者ギルド。
ギルドに登録した『冒険者』と呼ばれる人々に、寄せられた様々な依頼を仕事として斡旋している組合みたいなものだ。依頼の内容は、魔物の討伐から始まり、護衛や雑用まで多岐にわたる。
冒険者にはランク制度があり、一番下からE、D、C、B、A、S、SS、SSSとなっている。
無論ランクによって受けられる依頼が違い、Cランクで一人前とされており、Bランク以上はほとんど戦闘力判定だ。
なぜならBランク以上は、魔物の危険度ーーーーーこれもDからSSSまであるーーーーーと同じ冒険者ランクの者が五人で、それを討伐できる実力があるかが判定基準だからだ。
つまり、Bランク冒険者になるには、最低でもBのランク魔物の五分の一の戦闘力が求められる。
ちなみに、魔物の危険度と予想される被害は、以下の通りだ。
SSS 多数の国破滅。
SS 一国破滅。
S 街破滅。
A 街半滅もしくは甚大な被害。村、町破滅。
B 村、町半滅もしくは甚大な被害。
C 農民の大人複数人と同等。
D 農民の大人一人と同等。
E ほとんど無害。
これを見ればわかる通り、ナールが過剰防衛元い恐喝したゴロツキが言っていたSランク冒険者のミナヅキは、相当な手練れだろう。
ちなみに、ナールの冒険者ランクはCランクである。
ランクが低い理由は、冒険者として働いていた期間が短かったからで、昇格スピードは最速の部類ではあった。その頃の実力が全盛期であったというのもあるが。
現在まで続けていたらAランクにはなれていただろう。
だが、
(遠く及ばんな)
ミナヅキには敵わないと思った。
冒険者ランクは、対魔物の実力で判断されている。対人ではない。
さらに、彼の戦闘技術は対魔物向きである。例え決闘しても惨敗するだろう。
ナールの身体能力は低い。
魔力が極端に少ない彼は、ろくに闘気を纏うことができないからだ。
闘気とは、生物が無意識のうちに体を守ろうと纏う魔力のことを指す。
身体能力や肉体の耐久度まで上げることができる闘気は、才能の一つに数えられるほどだ。
Sランク冒険者ともなれば、かなりの量の闘気を纏うことができるはずで、身体能力に圧倒的な差が出る。
だが、ナールはそれらをどうでもいい話だと思った。
別にミナヅキを超えたいと思っているわけでも、自分の実力に目標を持っているわけでもなく、旅をしている中で、困らない程度の力があればいいと考えている。
(捨てたものを拾い直すというのも馬鹿らしいしな)
そこまで思考を巡らせた時、それ以上の思考を阻むように、食器が皿に置かれる音が聞こえた。ラウレが料理を食べ終えたようだ。
彼女は、正面に居る自分に意識を戻したナールに礼を言う。
「ごちそうさま。ありがとうナール」
「別に構わん」
彼は適当に返すと勘定を済ませ、ラウレと共に店の外に出る。
食事の際座っていた為、ラウレはまた歩けるようになっていたが、長くは歩けない。
へばる前にさっさと宿を探そうと、ナールは歩き出した。その肩には、食事の前に買った数着の服が入ったバックが掛けられている。
彼が荷物を全て持っている為、手ぶら状態となっているラウレがその背後をついて行く。
通りは数多くの人々が歩いており、様々な色の髪が目につくが、やはりナールの黒髪は珍しく、注目を集めた。
珍しいわけではない髪の色のラウレだけに留まらず、珍しい髪の色のナールまでもが居心地が悪そうにしている。
二人は宿を見つけると、注目から逃げるように中に入った。食事をした店から数百メートルの場所だった為、ラウレはへばっていない。
宿のフロントに居た女将をしていると思われる中年の女が、入って来たナール達に挨拶するが、それが二人、しかも男女だと知ると申し訳なさそうにする。
「いらっしゃい。申し訳ないが、今は一人部屋が一部屋しか空いてないんだ」
「私床でもいいよ?」
ラウレがすぐにそんなことを言い出すが、ナールがよしとしない。
「そういうわけにもいかんだろ」
「・・・ナールがよければ一緒に寝てもいいけど」
「よくない。全然よくない」
同年代の少女と一緒に寝る。過ちを犯しそうで怖い。
「他の宿を探すなら急いだ方がいいよ。そろそろ道も混むし、宿に入る客が最も多くなるから」
「だってよ?」
このまま他の宿を探しても、空き部屋は見つからないかもしれない。さらに、混雑した道を長く移動すれば、体力が衰えているラウレには堪えるだろう。
「やむおえん。俺が床で寝る」
「え、私が床でーーーーー」
「気を使わんでいい」
案の定ラウレが反論してきたので、ナールは彼女の頭を荒々しく撫でて黙らせた。
「いい男だね。一泊千二百カーディだよ。食事は一食四百カーディだ。今夜の夕食はどうするんだい?」
「三十泊で頼む。食事は明日の朝からとる。あと、部屋が空いたら教えてくれ」
「はいよ。三万六千カーディだ。」
ナールは女将の言葉に苦笑しつつ答え、懐から金の入った袋を取り出し、支払った。
二人で一泊千二百カーディは安い。サービスしてくれるのだろう。
金を受け取った女将は、部屋の鍵をナールに渡す。
「確かに。これが鍵だ。部屋は二階の奥の二十三号室だよ。シャワーは好きに使っておくれ」
「感謝する」
ナールの言葉に、女将は笑って応えた。
気さくな人で良かった、とナールは思いながら部屋へ向かった。
部屋は質素だった。
ベッドと一人用のテーブルとイスがあるだけで、他には何も無い。一階にある食堂だけでなく自室でも食事ができ、テーブルはベッドを汚さない為にあるのかもしれない。
部屋の入り口付近は狭くなっており、壁の向こう側にシャワールームとして小部屋があるようだ。
「まずはシャワーを浴びるか」
部屋に入ったナールは即断すると、ドアを閉めたラウレに服が入ったバックを押しつけた。
「ラウレ。先にシャワーを浴びて構わんぞ。着替えはそのバックに入っている」
「覗かない?」
「覗かん」
「本当に?」
「本当だ」
「本当の本当の本当の本当の本当に?」
「本当の本当の本当の本当の本当だ」
「・・・(ジトー)」
「シャワールームにも鍵はあるだろうが、なんなら部屋の外で待つが?」
「・・・ううん、信じるよ」
ずいぶん疑われたが、仕方ない。彼女も年頃の少女だ。
だが、同じベッド寝てもいいと提案したというのに、なぜシャワールームの外で待たれるのは不安なのだろうか。
バックから寝巻用の服を引っ張り出したラウレが、シャワールームのドアを閉め、鍵をかける音を聞きながら、彼はイスに座る。
しばらくして、水の音が聞こえてきた。
頭の中に自然と浮かびそうになる少女の姿を振り払うかのように、今日一日を振り返ってみたり、冒険者ギルドでどんな依頼を受けるか考えたりする。
そうすること十数分。ラウレがシャワールームから出てきた。
彼女は奴隷生活を地下で送っていた為、お世辞にも清潔とは言えなかったが、シャワーを浴びてかなりよくなった。
水気が残る長い灰色の髪が、上気した頰に張り付き艶っぽい。
櫛とかも買えば良かったな、などと今更ながらに後悔しつつ、今度はナールが寝巻用の服を持ってシャワールームに入った。
シャワーは天井に固定されており、壁に描かれた魔法陣に手をかざすと、人が持つ魔力に反応して、お湯が発生する仕組みになっている魔術道具だ。
魔術道具の定義は広く、シャワーのようにお湯を発生させる物や、コンロのように火を出す物、それらを武器に付与した魔術剣ーーーーー魔術武器とも呼ばれるーーーーーなど、一概に言えば『魔力によって効果を発揮する道具』である。
シャワーなら空気中の水分と熱量を自動で吸収し、魔石を使うことで増幅、お湯ができるわけだ。
この程度の魔術道具の作りは簡単で珍しくもない。
平民でも買える値段で売っている。
(便利なものだな)
ナールはしみじみと思った。
彼はアジェナに来る前は、二年ほど人里離れた山に引きこもり、修行をしていた。
無論シャワーなどの魔術道具は無く、雪がメートル単位で積もる冬でも、体を洗うのにお湯を使わないことはざら。火は人力で起こす。死にたくなかったら自給自足である。
本当は山で修行などする気はなかった。
しかし、超スパルタの老害に捕まってしまったのだ。
今思い出しても泣きたくなるような修行の日々を、記憶の底に無理矢理沈めるようにナールは体を洗い始めた。
それから彼がシャワールームから出たのは十分後である。
部屋が薄暗くなっており、窓から外を見るともう夕方だった。
部屋の照明はつけられておらず、先にシャワーを浴びたラウレはイスに座ったまま熟睡していた。
今日はかなり移動をした為、彼女も疲れたのだろう。
ナールはラウレを軽々とお姫様抱っこをして、ベッドに寝かせて布団をかけてやる。全く起きる気配がなかった。
ナールは一人苦笑しつつ、部屋の鍵がかかっているか確認し、カーテンを閉めてからイスに座り、目を閉じた。
(早いが寝るか・・・)
空の西端まで動いた太陽と同じように、彼の意識も今日の役割を終えて、闇に沈んだ。
*
居住区の東側。貧民区よりにある平家が集まる住宅街。二階建の建物が疎らにある中、その建物は三階建で突出していた。
三階建の建物の周りは人集りができ、腰に剣を差した衛兵が誰も侵入しないように十数人で見張りをしている。
そして、通りに並べられ、布を掛けられた十にも及ぶ何か。それらからは死臭が漂い、羽虫が寄ってきていた。
夕日が街を怪しく照らし、場の緊張感や状態も相まって、三階建の建物は不気味であった。
数時間前に宴が行われていたとは思えない場所。
三階建での建物の入り口の前には、地面に染み込んだ血痕があり、窓には血飛沫が残っている。その両方が時間の経過を示すように変色していた。
外から見ても容易に想像がつく悲惨な事件現場。
そこに馬に乗ってやって来たのは、伝令役の衛兵の男だ。
野次馬は身の危険を感じ取り後退する。
その空いたスペースで馬を止めた伝令役は、すぐに降りると近くに居た衛兵に手綱を任せ、現場の責任者が居る屋内へ急ぐ。
屋内は最悪な状態だった。
入った瞬間吐き気を催すほどの鉄の臭いが襲い、次に鉄の臭い相応の血痕が広がっている。
伝令役は口元を手で押さえながら中へと進む。
最も酷い部屋は、外への出入り口がある広間で、だいたいの者はそこで襲われたらしく、他の部屋は綺麗なままであったり広間に比べれば些細に感じる程度の光景しかなかった。
屋内に居た同僚に、責任者である上司の居る部屋の前まで案内してもらった彼は、同僚に礼を言いつつ、部屋に繋がっているであろう階建を降り始めた。
彼は一度も階段を登っておらず、一階を進んでいた。つまり、上司が居るのは地下室ということだ。
地下室へ続く階段の入り口は隠し扉で、開いていなければ気づかなかいくらい精巧なものだった。
階建の入り口から既に地下室の入り口が見えるほど階段は短く、降りるのに時間はかからなかった。
地下室に扉は無く、そのまま足を踏み入れた伝令役は、その部屋を見て眉を顰める。
二人の衛兵と共に責任者であるちょび髭が印象的な上司が居たのは、地下にある牢獄の前だ。
その上司の足元、伝令役から見て上司を挟んだその先。通りに運び出された者達の仲間だと思われる女が、うつ伏せに倒れていた。
ピクリとも動かない。死んでいるようだが、血痕もなく背中からは外傷が見て取れなかった。
「ん、ん"ん」
上司の咳払いで仕事を思い出した伝令役は、報告を始める。
「ほ、報告しますっ。病院に運ばれた生存者達の証言によると、奇襲してきたのは黒髪の少年一人だそうで、武器は片刃の剣だったそうです」
「黒髪、片刃の剣・・・、『雷刀』の関係者か?よし、今すぐお前は『雷刀』が泊まっている宿に行って情報を集めろ」
「了解」
報告を聴いた上司は、隣にいた部下に指示を出し、部下が走って地下室から出て行ったのを見届けることなく、伝令役に向き直る。
「お前は、各隊に『黒髪の少年』を探すように伝達しろ。ただし、手は出すな。尾行して仲間の到着を待て」
「了解しました」
命令を受けた伝令役も同じように、地下室を後にする。
地下室は、上司とその部下の二人だけになった。
「お前は地下室について、おかしいと思ったことはあるか?」
「え?」
上司の唐突な質問に、残った部下は戸惑ったが、地下室を見渡し答え始める。
「他の部屋の状態とは違って死体からの流血がない。地下牢の中に、斬られた首輪が落ちている。あと、この地下室が隠し部屋だった。そんなところですかね?」
「まず、死体から流血がないのは、殺す方法が魔術だったからだろう。触ればわかる通り、皮膚は傷ついていないのに体内はぐちゃぐちゃだ」
上司は部下が不審に思ったことを整理するように、死体の背中に触れつつ解説した。そして、お前も触れ、と目で命令する。
部下は仕方なく恐る恐る死体に触れる。表面上はなんともなかった。しかし、少し押してみると。
グチャリ。
「う、うわぁ。酷いですね・・・」
「ああ。ここまで内部だけをシェイクする方法をぜひ教えて欲しいものだ」
その感触は、皮と薄い脂肪でスライムを包んだようだった。
言い換えると、内臓や骨を掻き出し、代わりにスライムを入れたかのような。
違う。
内臓や骨をドロドロになるまでーーーーー。
「ぅぷっ!?」
「おいおい吐くなよ。広間より見た目はマシだろ。ほらナメクジに触ったと思って耐えろ」
無茶を言う。
上司は構わず続ける。
「地下牢の中に落ちてる首輪は奴隷に嵌めるやつだ。綺麗に真っ二つだがな」
「奴隷が居たんでしょうか?」
「奴隷を隠し扉の先の地下牢に入れておくと思うか?」
この国で奴隷は合法だ。
借金、犯罪、口減らし。これらのうちどれかの理由で奴隷になった者を売買するのは認められている。
だが、人攫いは違法である。
奴隷になった後では確認のしようがないが。
「攫われた人間・・・」
部下も気づいたようだ。
「ああ。攫った奴を売る前に入れといたんだろ。衛兵に押入られても大丈夫なようにな。だから隠し部屋だったんだろう」
なるほど、と部下は納得した。
上司は続ける。
「あと、殺された連中も含めて、顔に外傷があったのは一人だ。おかげで連中がアジェナで人攫いとかをしてる盗賊だと判明した」
「手練れですね」
「ああ手練れだ。この女と顔に外傷があった男の二人以外は重症だ。即死じゃなく、血の流しすぎで死んでいる。しかも、一撃で重症を負わせたみたいだ」
「盗賊だからこんなことをしたのか、別の目的があったのか・・・」
「どちらにせよその少年に事情を訊く必要がある」
部下がした二つの予想の内、当たるのが前者であることを祈りながら上司は溜息を吐き、部下に指示を出す。
「お前は担架と二人連れて来い。この死体を運び出すぞ」
「了解」
指示を受けた部下は部屋を出て行き、一人だけになった地下室で、上司は死体を見下ろしながら誰となく呟く。
「商業区の南にある奴隷市場から脱走者が二人。その内の一人は、用心棒として雇われていたAランク冒険者を一撃で倒す程の手練れの黒髪剣士か・・・、無関係とは思えないな」
この事件は手がかかりそうだ、と彼は一人嘆息した。
ナールの知らないところで、少しずつ状況が動いていく。
次話は来週の月曜日、同時刻です。