表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

部屋で起きたちょっとした話

「トントン」

作者: 渡ノ森 水緩

トントン。


ノックの音がした。

玄関では無いところから。


もう一度鳴るかな、と耳を澄ませてみる。

…鳴らない。


空耳かな?と、パソコンに向き直る。


と、同時に「トントン」。

心なしか、音が近くなった気がする。


どこ?

どこから?


他の家のノック音が響いているだけ?

それにしては、音が近かった気がするのだけれど。


もう一度、耳を澄ませて、しばらく様子を伺う。

だけどやっぱり、音は鳴らない。


なんなの?と訝しみつつ、再びパソコンに向き直った時、

突然、背後の壁を叩く音が響いた。


いま、部屋には、わたししかいない。


「トントン」

「トントン」

「トントントン」

「トントントントントントン」


どんどん、増える、音、音、音…

複数重なった、ノック音!


わたしは、後ろを振り返ることもできず、

固く目を閉じて机に突っ伏し、音が去ってくれることを祈った。

2本目です。よければ1本目も読んでみてくださいね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ