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銀色の虹の果てに  作者: ぺんぎ
第二章 Prologue
16/24

『罪』

『――担架を! 早く!!』

『しっかりして! あぁ、なんてこと……!』



 ――大勢の人が、騒いでいる。



『うぅ……痛い、痛いよぉ……』



 ――担架で運ばれながら、血塗れの男の子が呻いていた。



『お、俺たちのせいじゃ……!』

『からかってただけなんだ! そしたらあいつが!』



 ――大人達に向かって叫んでいた男の子達が、瞳に恐怖を宿しながら指差した。



『あいつ?』



 ――そこに在った全ての瞳が、指先を辿ってこちらを見た。途端に、みなが口を揃えてこう言った。





『この、化け物め!』



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