表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の殺し屋、異世界で魔王になる  作者: 竜堂さくら
第二部『魔王と死神』第四章『セレナ編』
388/464

第二部 第163話 壊す場所へ


轟音。


黒い靄が爆ぜる。


白い空間。


軋む。


裂ける。


沈まない。


終わらない。


壊れない。


そのはずの場所。


だが。


士郎が踏み抜く。


世界ごと。


“奥”へ。


笑うものが固まる。


『え?』


短い。


『行くの!?』


セレナの目が止まる。


小さい声。


「士郎」


だが。


もう遅い。


轟音。


空間。


砕ける。


士郎が消える。


違う。


踏み越えた。


白。


深い白。


さらに奥。


静かな場所。


何もない。


なのに。


“いる”。


巨大。


形がない。


違う。


形になる前。


意識。


法則。


修正。


全部。


混ざったような。


“場所”。


士郎が低く息を吐く。


目が細い。


「ここか」


少し間。


鼻を鳴らす。


「手間かけさせやがって」


次の瞬間。


白い声。


感情がない。


頭に響く。


『異物侵入確認』


短い。


『修正開始』


轟音。


空間。


世界。


全部。


士郎へ落ちる。


押し潰す。


違う。


“消そう”としてくる。


だが。


士郎は止まらない。


黒い靄。


濃くなる。


空間が軋む。


白。


修正。


全部。


逆に壊れていく。


士郎が低く笑う。


「遅ぇ」


踏み込む。


轟音。


拳。


一直線。


“場所”ごと。


叩き潰す。


裂ける。


歪む。


崩れる。


白い世界。


初めて。


悲鳴を上げた。


同時。


外側。


白い人型。


全部。


止まる。


翔の煙が細く揺れる。


静かな声。


「……効いてるな」


笑うものが。


完全に笑えない顔になる。


小さい声。


『いや』


少し間。


『士郎くん何殴ってんの……?』


セレナの目が。


静かに細くなった。


小さい声。


「……修正そのもの」


沈黙。


白い空間が軋む。


今までとは違う。


修正者達が。


初めて。


揺れていた。


『異常確認』


『異常確認』


『異常確認』


同じ声。


同じ言葉。


だが。


僅かに乱れている。


士郎が低く息を吐く。


拳を鳴らす。


目が細い。


「壊れるじゃねぇか」


短い。


「大した事ねぇな」


その瞬間。


白い世界の奥。


さらに深く。


何かが。


ゆっくりと。


目を開いた。


白い空間全体が。


悲鳴を上げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ