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第二部 第143話 セレナの本題
白い光が静かに揺れる。
沈まない。
終わらない。
静かな場所。
だが。
空気だけが少し重かった。
セレナが静かに言う。
「もう」
少し間。
「時間がありません」
士郎が低く息を吐く。
「世界規模の面倒か」
短い。
笑う者が少し肩を竦める。
『あぁ』
少し間。
『かなり最悪寄り』
翔は煙を吐く。
低く。
「説明しろ」
短い。
セレナは少し黙る。
白い光の奥を見る。
深い。
静かな闇。
何かがいる。
見えない。
なのに。
見られている。
そんな感覚。
静かな声。
「外界が壊れ始めています」
沈黙。
士郎が眉ひとつ動かさない。
低く。
「ふーん」
短い。
「で?」
セレナの目が少し細くなる。
「原因があります」
少し間。
「観測外者です」
白い光が。
ほんの少し揺れた。
翔の煙が止まる。
短く。
「笑う者か」
笑う者が珍しく笑わない。
『違う』
少し間。
『僕は逃げてる側』
短い。
『壊される側』
沈黙。
白い光が少し重くなる。
セレナが続ける。
「本当の終わりは」
少し間。
「士郎でもありません」
短い。
「神でもない」
沈黙。
深い闇。
“何か”が。
僅かに動いた。
見えない。
だが。
巨大だった。
セレナが静かに言う。
「それが、外界を壊している存在です」
白い光が。
静かに揺れた。




