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最強の殺し屋、異世界で魔王になる  作者: 竜堂さくら
第二部『魔王と死神』 第一章 『外界侵入編』
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第二部 第53話 再更新

静寂。



「危険度」



少し間。



「再更新」



その声だけが、夜へ沈んだ。



瓦礫。



崩れた路地。



沈んだ建物。



そして。



絶命した槍使い。



吹き飛ばされた鎖使い。



中央の男だけが、静かに立っていた。



冷たい目。



だが。



もう違う。



“測っている”。



士郎。



翔。



危険。



脅威。



災厄。



笑う者が、本気で引いていた。



『いや待て』



『あいつ』



『まだ折れてない』



士郎が、少し笑う。



獰猛に。



「いいな」


静かな声。



「ようやく少し面白ぇ」



翔は、煙を吐く。



静かな目。



中央の男を見る。



少しだけ。



目が細まる。



「死なねぇな」


静かな声。



男が、初めて翔を見る。



少し間。



そして。



静かな声。



「理解した」



「貴様らは」



「災厄ではない」



静寂。



笑う者が止まる。



『……は?』



男の空気が、静かに沈む。



冷たい。



重い。



違う。



“覚悟”だった。



「秩序破壊因子」


静かな声。



「世界そのものを崩す存在」



少し間。



そして。



初めて。



感情を消す。



「排除権限を更新する」



轟音。



空が。



裂けた。



違う。



“開いた”。



巨大な術式。



街の上空。



黒い輪。



幾重にも。



空を覆う。



住民達が、悲鳴を上げる。



支配者の男が、初めて青ざめた。



「……おい」



「待て」



震えた声。



「あれは街ごと——」



男は、振り返らない。



静かな声。



「必要犠牲」



静寂。



「秩序破壊因子排除を優先する」



笑う者が、本気で凍る。



『うわ』



『最悪のタイプだ』



『街ごと消す気だこいつ』



士郎が。



止まる。



笑みが。



深くなる。



獰猛に。



危ないほど。



楽しそうに。



「へぇ」


静かな声。



「ようやく」



少し間。



重力が。



静かに沈む。



「王っぽいことしてきたな」



翔が、煙草を指で弾く。



灰が落ちる。



静かな声。



「潰すか?」



静寂。



士郎が笑った。



「決まってんだろ」



その瞬間。



空の術式が。



完全に起動した。



街全体が。



黒い光に包まれる。



秩序。



災厄。



どちらかが。



今夜。



消える。

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