表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の殺し屋、異世界で魔王になる  作者: 竜堂さくら
第二部『魔王と死神』 第一章 『外界侵入編』
265/464

第二部 第40話 理解

静寂。



“それ”が。



初めて。



後ろへ下がった。



崩れている。



静かに。



確実に。



止まらない。



輪郭。



存在。



因果。



観測。



全部。



音もなく、 崩壊していく。



境界が、 軋んでいた。



笑う者が、 本気で絶句する。



『……いや』



『嘘だろ』



『上位執行者だぞ』



『なんで』



『なんでもう終わってんだよ』


静寂。



“それ”が、 初めて自分を見る。



腕。



輪郭。



崩れる。



止まらない。



修復。



隔離。



分断。



全部。



意味がない。



静かな声。



『……解析不能』



少し間。



『違う』



『理解』


静寂。



初めて。



声が揺れた。



感情。



恐怖。



理解不能だったものを。



理解してしまった。



“それ”が、 ゆっくり翔を見る。


静寂。



『届いた時点で終わり』



『そういうことか』



翔は、 静かな目で見ていた。



冷たい。



ただ。



当たり前みたいに。



「遅ぇ」


静かな声。



少し間。



「殺し屋に」



「気付かれた時点で終わりだ」


静寂。



士郎が、 獰猛に笑う。



「ハハッ!!」



「今理解したのかよ!!」



笑う者が、 本気で引いていた。



『怖ぇ……』



『ルールが怖ぇ……』



『なんだよ』



『“届いたら終わり”って』



『ゲームバランス壊れてんだろ』


静寂。



“それ”は、 もう立てない。



崩れていく。



静かに。



境界へ溶けるように。



最後に。



初めて。



少しだけ。



感情を乗せた。



『規格外』



『訂正』


静かな声。



『災厄』


静寂。



そして。



“それ”は。



完全に。



消えた。



境界が、 静かに沈黙する。



笑う者が、 数秒固まる。



そして。



本気で引いた顔のまま。



『……え?』



『終わり?』



『もう?』



士郎が、 心底楽しそうに笑った。



「弱くはなかったな」



翔は、 気怠そうに肩を竦める。



「煙草買いに行くか」


静かな声。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ