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最強の殺し屋、異世界で魔王になる  作者: 竜堂さくら
第十章 『神殺し編』
204/464

第204話 神殺しの果て

天上。



黒。



神々の世界は、 既に半分以上侵食されていた。



白い空間。



白い法則。



白い神威。



その全てを。



西園寺士郎の重力が、 力ずくで踏み潰している。



神々は声も出せない。



逃げることも。



祈ることも。



ただ。


理解していた。



終わる。



神の時代が。



その中心。



最奥神ゼルヴァ。



白い存在。



その神威が、 今もなお天上を支えている。



だが。



士郎は笑った。



黒い瞳。



そこには。


神への畏怖など、 最初から存在しない。



「まだ立てんのか」


静かな声。



「いいぜ」



「簡単に壊れたら、 つまんねぇ」


轟音。



次の瞬間。


士郎が踏み込む。



黒い重力が、 ゼルヴァへ叩き込まれた。



白と黒。



真正面から激突する。



空間崩壊。



世界法則粉砕。



天上が、 完全に悲鳴を上げた。



ゼルヴァの神威障壁が、 音を立てて砕けていく。



神々が絶叫する。


『防げない!!』



『ゼルヴァ様が——』



その瞬間。



轟音。



士郎の拳が、 ゼルヴァを貫いた。


静寂。



白い世界が止まる。



最奥神ゼルヴァ。



その胸部を。



士郎の腕が、 完全に貫通していた。



神々が凍りつく。



あり得ない。



神々の頂点。



絶対者。



その存在が。



“暴力だけ”で、 突破された。



ゼルヴァが、 静かに士郎を見る。



白い存在。



そして。


初めて。



ほんの僅かに。



笑った。



『……そうか』


静かな声。



『お前こそが、 世界の終わりか』



士郎は鼻で笑う。



「今さら理解したのか?」


黒い瞳。



「遅ぇよ」


轟音。



次の瞬間。


黒い重力が、 ゼルヴァの神威を内側から破壊する。



白い身体に、 巨大な亀裂が走った。



神々が絶叫する。


『ゼルヴァ様ァァァ!!』



その頃。


地上。



空が割れていた。



白。



そして。


黒。



二つの世界が、 崩壊しながら混ざり始めている。



リゼが空を見上げる。



震えながら。



それでも目を逸らさない。



エレノアは、 静かに呟いた。



「……神が、 殺される」

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