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最強の殺し屋、異世界で魔王になる  作者: 竜堂さくら
第十章 『神殺し編』
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第170話 神への拳

“神”の眼前。



そこへ。


西園寺士郎が到達した。



黒い瞳。


獰猛な笑み。



「神ってのは」


静かな声。



「殴れんだな」


次の瞬間。


拳。



轟音。



黒い重力が収束する。



そして。


士郎の拳が、“神”の巨大な眼へ叩き込まれた。



世界が止まる。



次の瞬間。


空が割れた。


轟音。



神威崩壊。


空間断裂。



“神”の巨大な眼へ、巨大な亀裂が走る。



兵士たちが絶叫する。


「殴った……!」


「神を……!」



あり得ない。



神は。


人が届く存在じゃない。



なのに。


今。


西園寺士郎は、その常識を真正面から叩き壊した。



“神”の巨大な翼が揺れる。



世界そのものが軋む。



『……痛覚確認』


静寂。



『危険指定更新』



『原初認定個体』



『——神敵認定』


轟音。



その瞬間。


空全体へ、巨大な神代紋章が浮かび上がる。



兵士たちが膝をつく。


「神敵……」


「神に敵認定された……」



その時。


頭の奥で、原初の声が笑った。



『いいぞ』


『それでいい』


『殺せ』



士郎の黒い紋様が、さらに濃くなる。



最近。


原初の声を、完全には拒絶できなくなっている。



それでも。


今はどうでもよかった。



目の前に。


ようやく。


“壊し甲斐のある敵”がいる。



士郎は笑った。



久しぶりに。


心から。



その瞬間。


“神”の巨大な眼が、強烈な光を放つ。


轟音。



空間固定。


重力封鎖。


世界停止。



神の権能。



周囲の世界が、完全に静止する。



リゼたちすら動けない。



それでも。


士郎だけが動いていた。



黒い靄。


重力歪曲。



神の法則を、無理矢理ねじ曲げている。



“神”の巨大な眼が、初めて明確な敵意を向けた。



『危険』



『排除優先度、最上位へ変更』



次の瞬間。


黄金の門の奥。



さらに複数の“眼”が開いた。

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