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一頁の物語  作者: Keiたま
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柔らかく身体を包みこまれ、この世の至福を味わっているも、過ぎる時間と共に日の光が活動を促し始める。

(あと…も、すこし…)

布団の中で覚醒しつつもまだ朦朧とした頭。この至福を手放すには勇気がいる。ただ、朝食の行方が左右されるが。

そんな状態でいる自分の耳が、下の階から何かが倒れる音を拾った。

(…何…?)

しかし、二度寝に入りそうで頭も身体も働かない。そうすると足元の方から息づかいが聞こえた。


「ハァ ハァ ハァ…」


荒い息づかいは段々と近づいてくる。

(うっ…襲われる!起きろ!!)

朦朧としている頭で思うも身体がついていかず

「べろん」

!! 耳を舐められた。指、首筋と舐められ…ついに顔に息づかいを感じた時、布団をはね除け飛び起きる。


「わかったよ!起きるから!ジョン止めなさい!」

「わふっっ」

愛犬であっても唾液で顔を洗うのは勘弁だ。

下の階に降り、先程の音の正体を知り朝から呆然と佇む。

「ジョン…朝ごはん自分で済ませたんだね…」

床一面に散乱する茶色い小さなボールを見ながら、心の洗濯へ出掛けた妻を思う。


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