キミという光があるのなら
星を探す理由をもらったから
こうして斜め上を見る癖がついてしまった
ネックウォーマーに熱い息が籠る
肌を刺すのは冬のせいか
それとも 一人だからなのか
昨日の君が見当たらない
通りすぎた切なさの裾を掴みかけて 手を引いた
きっと その感触が怖かったんだ
これで最後にしよう
同じことを言ってみた
ただ繰り返した
終わらないことを望むと
言葉がするする逃げていくんだ
点々と存在する願いは
純粋で 朗らかで 虚しい
そのどれもが等間隔に結ばれている
同価値で 相反的だ
瞬きという美しい事象を
人は祀り 畏怖して 神話で塗り潰した
意味を創るその傲慢さを
どうか 洗い流してください
星を探すのは もうやめよう
きっと別れ難くて きっと求めてしまう
そんな気持ちを 星に重ねるのは
もうやめよう
もうやめよう