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詩[思索]

つみき崩し

作者: 日浦海里

一つ、また一つ

積み上げる


想像して

積み重ね

詰み重ねては

創造する


誰のものでもない世界


部屋の片隅で

一つ、また一つ


その背中を眺めてる


重なる度に積み上がる

自信と不安を眺めてる


触れられたくないと分かるから

近寄ることなく

離れることなく

声かけることなく

ただ眺めてる


部屋の片隅で

一つ、また一つ


期待する目を眺めてる


想像して

それを超え

膨らみ続ける

期待と羨望


誰のものでもない世界は

誰かに観測された世界


部屋の片隅で

一つ、また一つ


視線の先を眺めてる


部屋の片隅に重ねられた熱は

誰のものでもない光なのに

重なればそれは隠しきれずに

眩く輝いているとも知らず


重なるほどに、羨望は

ただ純粋な光でなくなり


連なるほどに、尖塔は

自信と共に不満が重なり


いつしか支えきれなくなった点で

また誰のものでもない世界へ


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― 新着の感想 ―
[一言]  積み重ねる物。積み重ねる者。人を見る者。それを見る者。それらを見るもの。    交錯する視線に、作り手とそれを取り巻くもののようにも見えました。  自ら積み上げつつも、高く積まれた誰か…
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