あの日見た空、君はチビエマ雲だった
誰からも愛されなくて
世界で私は一人ぼっち
声を掛けても無視され
家族は私の部屋を片付けた
私は一人ぼっち
涙が溢れて止まらない
どうして?
何で?
誰も聞いてくれない
まるで居ない人みたい
家族は毎月のある日に墓参りする
私も手を合わせる
墓石には知ってる名が刻まれていた
私はその名前をいつも見ないようにする
だけど、私はある日気付いた
いつも私を優しく見守る雲に
あの日私が見たのはチビエマ雲でした
私はやっと気付いた
気付くのに10年
小学生だった私は、今は二十歳に成長していた
あの日、私は信号無視の車に牽かれて死んだんだ
認めたくないから忘れていた
私は涙を拭うと、チビエマ雲の優しい光に照らされて行くべき道へ向かって歩く
あの日見た綺麗な魂は、きっと今頃は輪廻に向かって居るよね。
僕はチビエマ雲から今日も迷える魂を導くよ。