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Mの目的のひとつを話そう。

尤も、ぼくは犯罪心理学者じゃないし、そんなもの正確に知りたくもないので、当たっていなくても仕方ないとして。




手当たり次第探し当てた、『恐らく』Mのものと思われるインスタグラムアカウントのひとつに、こんなような記述があった。


『あの人のようになりたい』(あの人「に」だったかも)

『あの人の世界を壊したい』


ビンゴでこれが動機だとすれば、一連の行動に説明がつく。

尤もどちらも出来るわけがなく、虚しい願いである事には気付いていないようだが。




それと、蒐集癖とアカウントマニア。


こんなこともあった。

まだ乗っ取られていない頃、Tumblrで何となく自分のキャラクター名を検索してみた。

うじゃうじゃ出てきた。中には、ぼくの意図を知らないとおかすスペルミスもあった。

ぼくはイチバチで、一過性のツイッターアカウントを作成し、Mの鍵アカウントに脅しを掛けた。今夜中にアレらをどうにかしないと、どうなるか知らないと。


果たして、翌日にはきれいに無くなっていた。


同じことがツイッターアカウントでもあるんだろうと、乗っ取られてから思い付くまま検索してみれば気持ちが悪いほど当たった。


HongYanyang

HYY

MYYY

Unforgettable_Y

KissYY


凍結したものもあったが、ほとんどミス無く当たる。

そこで、ぼくはひとつの決断をしなければならなくなった。




紅焔煬を公的に殺す。一切のifはなしで。




そうして、ぼくの分身はこの世から永遠に居なくなった。


身を斬られるようだった。だが仕方ない。


それでおまえが楽になるなら。






それで、妄執は終わると思っていた。











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