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乱の一

そこからぼくの記憶は、切れ切れになって時系列がはっきりしない。

始まりがインスタグラムで露風宛の短歌アカウントを発見したこと、から、次次とMのものらしきアカウントが(どうやったか忘れたが)見つかって、「ピンクレモン事件」が起きたこと、それに抗議してぼくが未発表の『R』を発刊したこと、それで、2017年、確か一月、ぼくのメインのGメールアドレスが乗っ取りに遭い、それを皮切りに他のGメールアカウントも乗っ取られて行った、そして遂にApple アカウントがやられてパスコードがロックされ、使用不能になった…… かな。皮切りについて思い出せる事は。


あとは、機種を変えようと、キャリアを新規で契約しようと執念深く追ってきて端末の全てを支配しては、ぼくの邪魔や苛々することばかりしてきた。


それがここ四年ばかりの話。


ただこの間、異変は他にもあったのだ。


ぼくの家はそこそこ古い木造になる。普通に暮らしていた普通の家だった。

思えば、親父が急に防犯灯を付けたりしたのもこの頃かも知れない。

ぼくの部屋は用がなければ人が入らない。それが、糸入れ箱がひっくり返っていたり、仕舞い忘れた現金が2/3無くなっていたり、ぼくはそれを誰か家人のせいだと思って密かに怒っていた。


この話はあとですることにしよう。


一番熾烈を極めたのは、煢然抄を出版する時のこと、出来上がったPDFを消されたり移動されたりダミーを大量にコピーされたり、それがリアルタイムで起きるのだ。一秒たりとも気が抜けない。こちらも正解を大量にコピーしたり、階層構造を深くしたりして対抗し、何とか原稿を送った、しかもさなかに「何人たりともおれの書くのを止められぬ」とメッセージまで添えて。

だが、乱丁は避けられなかった。

二冊にわたって乱丁をリリースすることとなった。


そして、手口はもっとエスカレートしていくことになる。






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