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大人の事情

 勇者とは、聖剣エクスカリバーを 振り回す人って、そう云うことなんだ……


  勇者のタマゴと 遊ぶ


 「ヒカル 勇者のタマゴという、称号があるのを 知っているか?他でもない 辺境伯様の、嫡男3歳 イーサン坊ちゃんが、ソレナンだがな……勇者のタマゴだからな…困っておられる…」ボブの歯切れの 悪い話し方、コレは ヤバい話だな?スカーレットbookのコトは、聞かないんだな?翌朝の 朝一、ボブは 元気がない。

 「昨日、辺境伯様に ヒカルの、エージェント就任を 報告したんですよ。そうしたら、辺境伯様が、イーサン様の 御学友にどうかと、おっしゃるんです。」フィンも 浮かない顔をしている。

 「普通はな 何故か、一般家庭に 生まれんだよ、勇者のタマゴは よお。だから 勇者は大体、冒険者枠になる。英雄は、騎士団 エージェントが、警備隊と 大体、住み分けがあったんだがなぁ…辺境伯様の坊ちゃんだぜ?はあっ…困るんだよなぁ…」ボブは、ついに盛大な、タメ息をはいた。

 「お茶にしましょう。こんな話は、美味しいお菓子でも 食べないと、やってられませんて。」やったぁ!!フィンの お茶タイム!!ボクは 喜色満面 ニッコニコだったみたい。

 「ヒカル…おま、わかってないな?帝国の 存亡の話しなんだぞ?辺境伯様の 嫡男が、勇者になったら、み~んなが困る。まぁ 勇者のタマゴは、何人か 確認されているから、その中の1人だけが 勇者になれるんだが、どうしたら 勇者に、なれると思うか?」ボブは、アップルパイを 手づかみで、大口を開けて齧った!!

 「ヒカル!心配しなくとも お菓子のおかわりは、沢山あります。で?どう思いますか?」フィンは、上品に フォークとナイフで、アップルパイを攻略し始める。

 「聖剣エクスカリバーですか!?勇者様と 聖剣エクスカリバーは、セットだから……聖剣 一本しかないんでしょう?」ボクは、ボブ式の作法で?アップルパイに 齧りつく!うっまあ〜!!

 「ピンポーン!当たりだな……つまらん……ソコは、間違えよ……まぁ、5歳児にも 解る、勇者様の印 聖剣エクスカリバーだよな!今の時代 まだ 聖剣は、発見されてないんだよ そして、勇者のタマゴは 7人もいる。30歳の ランクS冒険者から、イーサン坊ちゃん3歳まな……」はぁっ〜、ボブは ため息を、コーヒーで 流し込んで、もう 3切れ目の アップルパイを 噛り出す。

 「勇者のタマゴっていうのは、強いんですよ。SSSランク冒険者に なれるくらいには。そして、ソレが 問題なんです。いいましたよね?30歳Sランク冒険者、この人が 中々伸びず、まだSランク、他の人達も 中々伸び悩んでいるんですよ。ソレなのに イーサン様が、3歳で 中々強いんです。お屋敷を 破壊しまくる位にね……。3歳児の 特徴わかりますか?」フィンは、紅茶を 上品に啜った。

 「喜怒哀楽の 感情で動く、魔物!言うコトが 通じなくて、突撃してくる 怪獣!」ボクは、沢山の 幼児達と、毎日暮らしているから 幼児の習性には、孤児院のメイドさん達並みに、詳しい。自信がある!

 「おおーっ!わかってるじゃねぇーか。そうなんだよ 我儘怪獣だよ。パワーが ハンパない、タマは 魔法もぶっ放す、怪獣!辺境伯様も 屋敷の修理代に、悩まされておられる。まぁ、壁や柱より、3歳児の方が 強いんだからな?しかし、ソコはいいんだよ。修理代はな〜。」いやいやいや いいんですか、じゃあ なんだろ?

 「王家がな?イーサン坊ちゃんを 狙ってる。辺境伯の勇者とか、マズいんだよ 大人の事情的にな……で、イーサン坊ちゃんを もう少し、早目に お子様位に、教育して 大人しくさせたいんだ、目立たない オトしい、勇者のタマゴなら、王家の目も 少しは緩くなんだろ〜ってことなんだ。」ボブ アップルパイ、満足したな?

 「3歳児を、大人しくて まぁ難問ですよね?体罰なしで 言ってきかせるの、ムリでしょうにね……。同じ 幼児として、打開策ありますか?ヒカル?」フィンは、また 紅茶を啜った。

 「ムリです。3歳児に 配慮とか、そんなの 理解不能ですよ?食べて 遊んで、動きまわって 泣き喚く、疲れたら 突然、パタリと眠るのが 幼児の習性です。」だって、孤児院は 毎日戦争みたいなもんだよ。ボクは、母親や 保母さんとか、尊敬するもんね フトコロひろいよね。

 「そんなコンナを カンガミてだなぁ、ヒカルに 御学友の、白羽の矢が 当たったんだけどな?いっちょ 会うだけでも、会ってみてくれんか?」ボブ達 断われないんだろうな……スカーレットbook代 金貨1枚の、恩を返すとしよう。

 「絵本を 買って頂きましたし、子守 やってみます。ボク 嫌になったら、その場で 寝ちゃいますから!幼児の必殺技 ドコでも熟睡。」

 「助かるよ!じゃあ 早速、昼飯は 坊ちゃんと食ってくれ!!」早っ!なんだろ〜……イイケド



 

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