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宝物

 スカーレットbookとは


  宝物


 古本屋の ドアの前にいる。フィンと一緒だ(ボブとフィンさんから、敬称はハブけと 命令されている。但し 人前では 必要。)。そして

 エージェントの 任命式の後で、必要な物が 何かあるか?と、ボブから質問された時 ボクは、迷わず スカーレットbookの購入の為、金貨1枚が欲しいと答えた。「その絵本は、今 必要なんだろ?なら 直ぐに買いに行こう!」ボブは、上着を ハンガーから、外そうとした。

 「ちょっとまったぁー!ふふふ…ソレは、ワタクシの 仕事でしょう?」ボブは、警備隊本部に 居る、そのことが 一番大事な仕事なので、外出は 殆ど出来ないらしい。ボブは、ガックリと 肩を落とし、ブスくれて ソファにボスンと、寝っ転がってしまった。5歳児か……

 みたいな、やり取りがあり 現在にいたる。

 カラン カラン、ボクが押したドアは 何の抵抗もなく、軽快なカウベル?のような 音を鳴らして、開いた!すんなりと!

 ボクは、小走りで ショウウインドウの、スカーレットbookの前まで 急いだ。

 「おやおや、狭い店の中を 走るとは、わらしは よほど、その絵本が 気にいっていたんだのう。フォッフォッフォ。いらっしゃい あんたが わらしの ててごかの?あの 絵本は、ちぃーっと 値がはるぞい。金貨1枚じゃ。」よぼよぼシワシワの 小さなおじいちゃんが、薄暗いカウンターの中で メガホン?を使いながら、話しかけてきた。ボクが、首を傾げると「年寄りになるとの?声も 歳取るからの?小さくなるんじゃよ。この魔道具は、拡声器という魔道具じゃよ 儂の力作じゃな。フォッフォッフォ。」とても自慢げだ。

 「こんにちは、ワタクシは この子どもの、保護者ではありません。ありませんが、まぁ 師匠?みたいなものなので 代金は、お支払いします。必要経費で おとせますし。」フィンは、金貨を1枚 古本屋の、おじいちゃんに渡した。

 「毎度ありじゃの…わらしよ その絵本は、今から お前さんのモノじゃよ。しかしの?中が 読めるかどうかは、儂にも 何とも言えんがの。今まで 誰も、その絵本が 開けた者はおらなんだ。本は、読めてナンボじゃからの?魔道具の絵本で、金貨1枚は タダ同然な理由なんじゃもんね!」おじいちゃん、なんじゃもんね!って 可愛く言ってるけど、ソレって アウトなんじゃ?

 「どうします!?買うのヤメますか?」ボクは、一生懸命横に首を振って 絵本を抱きしめた。「決まりじゃの!フォッフォッフォ 今月分の、生活費ゲットじゃよ 良かった良かった。他にも 欲しい本が出来たら、いつでも来るとよい。」おじいちゃんは、手をヒラヒラ振って、もうバイバイモードに突入した。ゲームのNPCみたいだ…と、考えたのは ナイショだ。

 古本屋から外に出た所で、「今日は、このあと ワタクシとボブは、辺境伯様を 訪問します。なので 今日のバイトは、ここまでです。また 明日、来てください。」フィンは、そう言って 手を振りながら、警備隊本部の方へ 歩きだした。

 ボクは、弾かれたように 孤児院まで走り、自分の部屋で 勉強机に向った。

 スカーレットbook、何も書いてない、ツルツルピカピカの絵本、自分の心臓が バクバク暴れている。

 すうっー はあ。深呼吸をして 絵本を開く…ひ、ひら けない!マジか!古本屋のじいちゃんの 言ってた通り、スカーレットbookは 開くことが出来なかった。


 何かが、開かないときの テンプレ台詞!

 「ひらけぇーっ ゴマっ!」ボクは ヤケクソで、アラジンのマネをした。 



 シャ・ラ・ラ  ラ・ラ・ラ

えっ?絵本が 歌いながら、開いて………

スカーレットbookの 正体は、ノートPC

《暗証コード 確認しました。このまま 使用されますか?》

…喋った………何故か、ボクは 勉強机に、突っ伏して そのまま暫く寝てしまった。5歳児だからね?ちょっとガンバると 疲れて、眠くなるんだ。古本屋から、全力疾走したから 

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