3歳児の最終兵器
エージェントの基礎の基礎!
フィンの表情が とても悪いみえる!
きっと 気のせいだ!真剣な 顔に違いない…
3歳児の 最終兵器
ニコニコ…。ニコニコ… ニコニコ
イーサンくんは、絶好調 おやつの時間だね!
あむあむ…むぐむぐ…あむあむ…
堅苦しい 貴族同士のご挨拶が済み、お茶会に 突入してからは、イーサンくんは もう、その場所に存在するだけで、マワリの貴族達を 魅了してしまった。
………。
「執事殿!イーサン様は 婚約者が、まだおられぬそうだな?我が子爵家の 3女のお嬢様は、見目麗しく 才女でもある!いかがであろう!お相手に 推薦願えぬか?」何と コッソリ、宝石を渡そうとする 子爵家の、執事。
「執事長です。お間違えなく!そして 賄賂など、お受け取り出来ませんな?それも コレっぽっち!はあっ…。辺境伯家嫡男イーサン様の ご婚約者に、推薦とか ムリに決まってますよ!しかし、情報の質次第では 辺境伯様に、お話しだけなら 考えてもみますが?」執事長セバスチャンは、もう7人目の オイデヤスシティー貴族の、執事と密談をしている。
……。
「おいちかった!」ペコリと 破顔するイーサンくん。
…!!! ズッキューン !!! かわいい!!
「まだ ケーキも、クッキーも沢山ございます!まだ 時間も、早いですし もう少し、もう少しだけ お話など!」
「我が男爵家の お嬢様は、正妻腹でご長女 先程の 子爵家様みたいに、年上女の7歳とかではなく お似合いの2歳であられます!いかがでしょう!是非にも ご婚約者に!」男爵家の執事は、大きなダイヤモンドを コッソリ渡そうとする。
「だから…、賄賂は 頂けませんよ!貴重な情報を 教えて頂けるなら?考えてみても よいですげど…。」執事長セバスチャンは オイデヤスシティーの貴族家の執事 ほぼ全員に、都市伝説の情報提供を 依頼した。
「イーサン様!明日は 1日、ピクニックと夕食会で ご一緒願います。我ら一同 心より、お待ち致しております!」オイデヤスシティーを 治める伯爵は、デレデレ顔を 隠しもせず、挨拶した。
「お疲れ様でした。イーサン様 お眠ですか? おんぶ致しましょう?」
「あいっ! イーイーねんね!」執事長セバスチャンに おんぶされて、イーサンくんは こてん…と、眠ってしまった。
「貴族礼のご挨拶も テーブルマナーも、ご立派に こなされてましたよ!セバスチャンは、鼻が高こう ございました!」やや瞳を潤ませつつ 執事長セバスチャンは、背中の 温もりを愛おしく思う。
辺境伯家嫡男で、勇者のタマゴの称号をもったイーサン様は、ホンの遷化まで 手がつけられない、野生の暴れん坊だった。
ヒカル様の調教…ゲホゲホっ…、ヒカル様と出会い 触れ合い、指導されたことで イーサン様らしい、生活を 手に入れる事が、出来ようになった!
貴族家の 行儀作法、辺境伯家嫡男としての 教養を勉強する姿勢、勇者のタマゴとして 誇り高い 武芸の訓練!一番大切な 人として、他人を思いやる 漢としての、精神等の取得!
ヒカル様のご指導が なかったなら、今でも 辺境伯家の お荷物、いや 大問題児のままだったろう!
イーサン様は、少しずつ 勇者に相応しく育ち始められた!
不肖執事長セバスチャン!死ぬ気で イーサン様を、お幸せにする所存!!
辺境伯家の総意でもある!!
執事長セバスチャンは、様々な考察をしつつ 超高級宿に イーサンくんと共に、帰還した。
「え〜っ!そうなの?臨時ボーナスが ソンナに出てるのっ!?」メイド長マリラさんは つい、大声を 出してしまう。
ここは、超高級宿の 従業員控え室。休憩中の お女中頭は、クスクス笑いながら マリラさんと、親しげに話す。
「そうなのよ、一昨日から来てる バイトにも、臨時ボーナスが いい額出されてるのよ!ソレも 日払い!そりゃあ 従業員一同、ココぞとばかり 働くよねぇ!」パリパリお煎餅も とまらない。
「ズズッ!このお茶!美味しいわねっ、あなた 仕事相当出来るわね?」マリラさんは お女中頭を、褒め殺す!
「そりゃあね?リーダーなんだし!」お女中頭は フフンと、胸をはる。
「それで?都市伝説について 知りたわけ?明日までに 色々調べてあげるわ!この ワタシにまかせなさいな!」お女中頭の ヤル気は、まさに 姉御肌そのものだった!
「ココが、この料理の ミソ!この 下処理で、出来上がりの味が 全く違うんだぜ?」料理長スコットさんは、宿の 板長と、料理談議の真っ最中である。
「なっ!まさか ここまで、味わい深くならとは…。」スコットさんの 料理の、味見をしながら 板長は、愕然とした。
「ただ、肉をミンチにして 丸めたハンバーグは、家庭料理なら 合格点だろうが、一流のプロなら 肉は、最低2種類 細切れは、包丁で叩き 肉を潰しちゃいけねぇ! 冷たく冷やした 両手で、肉の脂を溶かさねぇ気配り 時間をかけねぇ、手際の良さも 味を左右するんだぜ!」スコットさんは イチイチ丁寧に、説明しながら 料理を、手際よく作った。
「今日は 色々と、タメになったよ!料理は 毎日向上させていかにゃなんねぇ!腕は 磨かにゃ、鈍るだけで 味はマズくなる!」板前達は キラキラと、眼を輝かせる! が、可愛くはないよね……。ふふふっ。
「それで?都市伝説を 調べていんだと?そお〜か!おいっ!お前達、総力戦だっ!オイデヤスシティーの 板前の力をみせろっ!明日までに、ゴボウのヒゲほどの情報も 取り残すなよっ!!」板長は、板前達に ハッパをかけた!
「おおっ!まかせなすってぇ!!」んんっ?ナンカ おかしなノリじゃ?ここは スル~だね…。
スコットさんの、情報収集も 順調順調!
ボクは、フィンと オイデヤスシティー全体の、地図と にらめっこ中!
「ヒカル!エージェントとしての 情報収集の、基礎の基礎から 教えてやる!覚悟しろっ!!」フィンさん 表情…コワ過ぎます…。




