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雷神セトの憂鬱

 レディジャスティスの次は、雷神セト。


  雷神 セトの憂鬱


 「あ〜ぁ…、ボク達の旅行って 事件だらけですよね!?誰が 呼び込むんでしょうか!?」

 「コノ旅の中心人物は、ヒカル様では?」執事長セバスチャンさんは、紅茶を 上品に啜りながら、何気なく答えた。 

 「張本人が、全く無自覚ナンデスの おーっほほほ!」メイド長マリラさんには、 言われたくないやい!

 「旅する人数が、多い程 トラブルはおきやすいのお〜!フォッフォっフォッフォっ!」ボリバリと お煎餅が良い音ですね?マシューおじいちゃん!全部、自分の齒らしい。

 「オレだけだな!?事件に関係ないの!」料理長スコットさん、ハイ!フラグ立ちましたぁー!

 もう、突っ込むのもヤメよう!と考えた時、馬車が 急停車した。やっぱり…。



 「どうしたのです?何事ですか?」執事長セバスチャンさんが、御者に尋ねている。

 「少し前方に、人が倒れています。街道の真ん中です!」

 「浮浪者か、盗賊団のオトリか?ちょっと 調べて来ます。」セバスチャンさんは、馬車をオリ行く。

 「もう、面倒事決定だよなー!」サッキから スコットさんは、他人事のように言ってるけど その一言で、今回巻き込まれるの スコットさんで決まったのではないでしょうか?

 口は、災いの元と 言いますからね?



 中々セバスチャンさんが、戻らないので 馬車から全員おりて、ガヤガヤと 倒れている人に近づく。

 「あまり近くに来ないで!倒れている原因が わかりません。鑑定では、ケガや病的状態ではありません。栄誉状態もよいですし、何故 道の真ん中に、横たわっているのか?」セバスチャンさんは 首を傾げている。

 遠目では、若い女性で パーティドレス?姿、長い赤い髪は 余り乱れていなくて、キラキラした靴も ちゃんと履いている。

 何だか 凄い違和感?場違い感が、ハンパない。

 執事長セバスチャンさんは、何と 近くの小枝を拾って、ツンツンと 女性を優しく突っついた!

 「うっ…うう…。」気がついたのかな?

 1秒後?女性が ピカッと光った途端、バリバリっ!バリバリ バリバリと、女性のマワリが 雷の光に激しく包まれた。

 流石に セバスチャンさんは、ピカッのピの場面では、その場から飛び退っており カッの場面では、雷の光から 充分離れていた。

 「ザンネン〜!何で?ピカッのピで 反応すんのさ〜!ピカッの カッじゃ、ピじゃ 痺れもしないじゃん〜!ジジィのクセに 反応ハンパないし〜!」何と言うか 雑な言葉使いだ。

 「ちょっとぉ〜?そこなチビッ子ぉ〜、今 失礼ナコト考えたねぇ〜?」女性のカン?恐るべし!ボクは そお〜っと、10時の方向へ 視線をそらした。

 立ち上がりながら、高そうなドレスを パンパンはたき、ボク達に無遠慮な視線を飛ばして来る。

 「アンタ達、なんか 食べ物ある〜ぅ?サッサと出してよ。食べ物置いていけば、命はとらないから〜。」小首を傾げても 可愛くないです。

 「ソコっ!また 失礼ナコト考えたねえ〜?」ボクは指さされる前に、2時の方向へ 視線を外した。

 マリラさんが、バスケットに 硬い黒パンと、乾燥肉 硬いチーズを入れて、女性の近く 5メートル程の場所に置いて、急いで戻る。

 「バリバリ、ボリボリ、ガシガシ!」女性は、ドレスを着てるのに 食べ物をわしづかみな上に、有り得ないペースで 硬い食べ物を、乾燥肉までもを 有り得ない音をたてて食べ始めた。

 「貴女は、魔人ですか?新手の魔物ですか?人族では 有り得ませんよね?」丁寧で 失礼な質問を、セバスチャンさんは 直球でした。

 「ワタクシは 神界のものです。無礼もめ!そこなジジィ!ひざまずくがよい!」バリバリ ボリボリ ボリボリ ガシガシ。

 神界とか、信じられない食べ方と オカシナ喋り方、残念ながら 魔人決定だよねー!と 全員が、考えたとき 食べるのを中断した女性。

 「ワタクシは、雷神セトがニジュウ三女 ドロシーである!頭が高い!ヒカエおろ〜!」と ドロシーさんは、のたまった。

 ボリボリ ガシガシ ガシガシ…。

 呆然と ドロシーさんの食事を、眺めていたら 急に辺りが暗くなり、稲妻が轟いた!

 「アラ?お父様 地上ナンカニ、何かご用ですのぉ〜?ワタクシには おかまいなく!」と 言い募るドロシーさんは、ゴッチーんと 痛そうなゲンコツをくらった!

 一瞬 ドロシーさんは、白眼をムクが フラっとしただけで、キッとお父様を睨みかえした!

 「チョっ!お父様!今 ゲンコツを、神通力で手を カバーしてオミマイしてくれましたね!」

 「当たりマエダ!お前の スッからカンの、石頭を 素手でゲンコツしたら、コッチが骨折するわい!このバカ者 直ぐ天界の、牢獄の一番奥のソノ又奥に ブッ込んでやる!」2発目の ゲンコツを振りかざす 神様?


 ボク達は、タダ眺めていた。

 「う〜ん…。オホン…。ワレは、雷神セだ。ヤンゴとナキ大人の事情で、バカ娘を 連れ戻しに来た。うーん…。仕方ない、秘密保持の為 全員死んでクレ…。オホ?ん?何と レディジャスティスの加護持ちが 3人もおるのかあ〜!クッソぉ〜!そこな人族、ワレらのコトは 全て忘れるのだ!よいか?ゼェ〜ンブ忘れるのだ!」雷神セトさんと ドロシーさんは、本当に親子なんだなー!ある部分 そっくりだよねー!何て残念な 神様なんだろう…。

 「そこなチビッ子!今 超失礼ナコト考えたよね?」うん…ソコんところ…そっくりです。


 人騒がせな雷神セトさんは、ドロシーさんの首根っこを掴んだまま、ボク達に 色々と愚痴り出した。

 昼食の時間だったけど、早く天界に帰ってほしいボク達は、あえて昼食は出さずに 雷神セトさんの、愚痴をひと通り聞いてあげた。

 2時間程、愚痴り倒して 雷神セトさんとドロシーさんは、天界へ帰った。

 午後2時頃、ホッとしたボク達は 遅い昼食を、ゆっくり食べ始めた。

 「天界の神様でも、子育ては 大変なんだなあー。あと、子どもが 何十人もいるのは、名前を覚えるだけで 大変そうだよ。100人近くいるみたいなコトいってたよねー?」スコットさんが、出来たての熱々シチューを 器に盛りながら、話す。

 「ウマそうな食べものじゃな?クルシュウナイ、雷神セト自ら味見してツカワス!オオモリがヨイゾ!」天界に帰ったハズの 雷神セトさんの出現に、全員がカタマッた!

 「えっ?前ぶれの雷とかは?」思わず 突っ込むスコットさん。

 「最初は おヤ・ク・ソ・クだからのお〜、雷神の威厳を示すタメに、 派手にブチカマスが アレってケッコウ ツカレルカラ、コレからは ナシだな〜!」っ?コレからは?

 多分ボク達全員が 疑問符を、頭頂に立てて 小首を傾げた!シンクロ率100%で………

 

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