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勇者 と 英雄 の違い

 勇者のタマゴは、何故同じ時代に 何人、何なら何十人も 生まれる。

 聖剣エクスカリバーだって、そりゃー 悩むわなぁ〜?

 ただ、ドコカに 刺さって、引っこ抜かれられるのを 待ってるなんて……虐待かっつうの!!



  押しキャラ


 ぺち ぺち ぺち……

「ニィニィっ! ニィニィっ!」

 ぺち むにゅうっ!……

「っ痛っ!」ボクは、目が醒めた。


「ヒカルっ!お前っ、5歳で子持ちかっ?」ジョーさんや、ソコは 兄弟とか、家族系だろ?

「ヒカルくん、キミなら ありうる!」ジークフリートさんや、真顔で言わないで…。

 何故か イーサンくんが、箱舟に通じる 穴を発見して、ボクの部屋に来て 寝ているボクを、喜々として 起こしてくれたのだ。

 「でも、何で ほっぺたが、赤くなってるんだ?」ソレは、中々起きない ボクに、イーサンくんが 痺れをきらして、ほっぺを むにゅ〜っと、ひっぱったからだよ!まぁ イイケド…。


 「おはよー。この子は イーサンくん。ボク達は、仲間で 王都への旅の途中なんだ。何故か 朝、イーサンくんが ボクの部屋にいた。」

 「あいっ! イーイー ニィニィちゅちっ!」右手を挙げたイーサンくんは、素晴らしい挨拶をした。

 みんなで、朝の挨拶と 自己紹介を済ませ、朝ごはんを食べた。

 食後、ジークが イーサンくんを、抱き上げたとき 2人が、パアッと 輝き出した。

 イーサンくんの、左手のちっこい 人差し指に、レディジャスティスの 指輪が光った!

 「イーサンくん、キミも 勇者のタマゴなんだね?僕も、勇者のタマゴなんだよ?」そうなんだよね〜。知ってた!



 「勇者のタマゴって、世界中に 何十人も、いるらしいんだ。ここの図書室の 歴史の本に、書いてあったよ。」ジークは ボク達に、説明を始めた。ジョーが 質問したからね。

 「勇者って 何だかわかるかい?ジョー?」

 「そりゃぁ〜?世界一 つえー奴だろ?」

 「ジミー?」

 「正義の味方!」

 「ヒカルくん?」

 「聖剣エクスカリバーを 振り回す人?」

 「イーサンくん?」

 「あいっ! イーイーっ!」

 「そうだね!全員正解かな?じゃあ、英雄は?」ジークが 笑う。

 「街とか国とかで 一番つえー奴!」

 「正解の味方!」

 「聖剣エクスカリバー以外の 剣で闘う人?」

 「あいっ! イーイーっ!」

 「全員正解だね!つまり、勇者と 英雄って、ほとんど同じ何だ。1つだけ ハッキリした違いは、聖剣エクスカリバーの使用者かどうか。ヒカルくんの 答えが、一番近い。でも、伝説の勇者 ジークフリートは、魔剣グラムで 竜を倒しまくって、勇者になってる。僕の両親は、その名前にあやかって 僕の名前をつけた。まぁ、勇者のタマゴになれたのは、名前のおかげかもね?」

クスっと 笑い、肩をすくめるジーク。

 「ソレで、勇者になるには どうしたらいいと考える?」

 「そりゃあ〜よぉ、大冒険をして 勝ちまくるんじゃね?」

 「超強い 魔獣を、従魔にするのかな?」

 「神様の加護や ユニークスキルを持つ?」

 「あいっ! ニィニィいゆっ!」

 「う〜ん…?全員正解?あと、運が 必要かな?運って 結構大事なんだよ。聖剣エクスカリバーの 刺さってる場所に、辿り着くのも運だろ?じゃあ 僕とイーサンくん、どちらが

勇者になれると思う?」

 「エエッ!何だよそれっ!わかんねぇよっ!」

 「わからない……」

 「2人じゃない 他のタマゴかも……。」

 「あいっ! ニィニィっ!」

 「ボクは、タマゴじゃあないよ?」イーサンくんは、わからないよね!?

 「そうだね…。ハッキリしないけど、僕は 勇者には、なれそうにない。多分、僕より イーサンくんの方が、可能性は高くなった レディジャスティスの加護と指輪を、イーサンくんは 今朝手に入れたよね?そして 僕は、昨日 専用の武器を手に入れた。魔剣グラムでも 聖剣エクスカリバーでもない、魔剣ジャスティスをね?」

 「コレから、まだわかんねぇだろっ!勇者を アキラメんのかよっ!」ダンと テーブルを殴る。ジョーは 顔が真っ赤だ!

 「ジョー、落ち着け!イーサンくんが コワがる!ちゃんと話すから。」

 「わぁーったよ、悪り〜…。ゴメン チビッ。」

 「フフフ、ジョーはいい奴だよ。そして 僕の大切な仲間だ。だから 話しておきたい。僕は、勇者になるコトを 目標に、強くなりたいワケじゃない。僕の 大切なモノを、護れるように 強くなりたい。僕の 妹達、箱舟メンバー パカラシティー!僕は 間違っているだろうか?」

 「わかんねぇ……。」

 「ムズカシイ……。」

 「わかりません……。」

 「あいっ?」

 「そうだよね…?わからないから 僕達は、子どもなんだ。きっと 大人に近くなると、答えは出るんだろう?それまでは 勉強したり、訓練する必要があるんだ。違うかい?」

 「違わねぇ!」みんなで 頷いた。

 「そんな 感じで、今日も ダンジョンで、肉を集めよう!新しい武器を 思いっきり使ってみたいだろ?」

「「「「 おおっ!! 」」」」

 


  




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