警備隊のアルバイト
考察 生き残るタメのミッション
考察 生き残るミッション
辺境都市は、魔の森と ダンジョンを、制圧するためにある。スタンピードを 未然に防ぎ、その上 隣国との、国境を護っている。
辺境伯の騎士団と 辺境都市警備隊、冒険者を中心に、魔物やダンジョンの素材で 経済は、王都の次には、活発なのだ。
商業ギルド 冒険者ギルド、魔法錬金術ギルド等が 牽制しあってるし、大商会に 奴隷商もある。
そんな冒険や、魔物討伐 国境のイザコザで、負傷したり 命を落とす、大人達は 多い。
そんな日常の シワ寄せは、孤児の 大量生産に、なってしまう。ある日突然 保護者がいなくなるのだ。養う者が いなくなれば、子どもは 飢えて、物乞いや かっぱらい、果ては 奴隷落ちになる。
伝説の勇者様の 孤児院に自動転移された、孤児達は 貴族や、大商会の 子どもにも負けない、手厚いサポートを受けられる。
また、古代魔道具の サーチにより、孤児院の子どもに、ちょっかいを出したら 即、警備隊が飛んで来て 保護し、刑罰の対象にされる。
伝説の勇者様は、子どもに 悪さをする大人には、手厳しい刑罰を 法律にしている。
荒くれ者が多い 辺境都市は、治安は 王都より良いだろう。暗部も あるが、必要悪の 範囲内で、日々は 平穏に過ぎているのだ。
孤児院は、古代魔道具の塊魂で 出来ていて、子ども達の 定員ワレは起きない。
あの 有名な、何分の何線から 汽車に乗って行く、魔法学園が 未来科学バージョンに、なっていると考えてほしい。寄宿舎の 廊下に、ズラリと並ぶドア、入れば 1LDKの、ゆったりした空間魔法の部屋になっているのだ。
朝 アラームで目覚め、身支度を整えると 大食堂に集合し、朝の挨拶を行い 食事を摂る。ハリー○ッター達と、同じ風景である。伝説の勇者様は、多分 オマージュしたんだろう……ふふっ
午前中は、各自必要な学科を スケジュールに合わせて受ける。学生服(モチロン海軍航空隊仕様)、13歳から王都の魔法大学 多様な寄宿学校に、進学希望者は みっちり勉強するし、騎士団や警備隊 冒険者を目指す者達は、午後からは 戦術や 模擬戦等、実戦形式の訓練もある。
学費は、孤児院からの補助があるが 小遣いが、欲しい者達は 幼兒でも、アルバイトをしている。
アルバイトの種類や報酬は、多岐にわたり 雑草むしりから、商店の店員 警備隊の使い走り等、個人の力量に合わせたアルバイトをしている。
ルークは、スカーレットbook発見からの 異世界転生自覚と、ステータス確認により、一番の優先事項は、金貨1枚 ゲットすることにした。
スカーレットbookには、自分の未来予想図が しるされているだろう。
スカーレットbookを なんとしても、購入しなければならない。
ルークは、日本人の記憶では 大人だった。学業は この世界の、歴史や 魔法、戦闘術等を クリアすれば、あとは 経験で、カバー出来そうだ。並列思考(演算)のスキルで、学業は 成績トップ間違いない(コツコツ勉強し 努力は必要)だけれど…ね?
孤児院の アルバイト掲示版から、5〜6歳児の欄を確認していく。小間物やの店番1時間300円 薬草取り一本1円 警備隊のお使い一回500円!
警備隊のお使いの伝票をはがして、受付のメイドさんに渡す。
「ルークくん、いつもアルバイトお疲れ様!辺境都市民カードには、5歳児学業飛び級申請が されているけど、来週テストでしょう?お勉強はいいの?」と、心配して貰えて ちょっとデレる。
「おはようございます。心配してくださりありがとうございます!ボク 夜勉強してるので 大丈夫です。」と、ハキハキ答えた。
「ムリして 身体を壊しちゃ駄目よ?ハイ受付ました。辺境警備隊本部 隊長室に行ってね?」
「はい、行ってきます!」やさしい激励に 送られて、大通りを歩いて行く。警備隊本部の隊長さんて、どんな人かなー?おじいちゃんかな〜?とか、考えてたら 古くて、ゴツい大きな建物の 門の前に来たよ。
「こんにちは!ボクは 警備隊本部隊長さんの、アルバイトとしてきました。ルークです。よろしくお願いします!」門番さんは、しゃがんで 目線を合わせてくれた。孤児院の制服を ピシッと着たボクに 破顔している。
「こんにちは!連絡は確認している。ルークくん このまま正面玄関を入り、魔道具の階段を昇り、3階突き当りの 隊長室に行きなさい。辺境都市民カードを チェック盤にカザすと、玄関ドアは 自動で開くからね?ガンバりたまえ!」と、丁寧に対応して貰えた!やさしい門番さんだ。
「ありがとうございました!行ってきます!」本当は大きな建物だな。ここって、隊員の演習場や 隊員宿舎、牢屋もあるんだよね。何気にスゴいかも…。出来ないコトは、求人にしないだろう!何とかしよう!ボクのテンションは、まだまだMAXだもんね。
スゴい!自動ドアが プシュッと音がして開いた!プシュッ…って…ダレか!突っこませてよ!
ドアを抜けると、足元に 辺境都市警備隊のマーク!カッコいい!漢の魂がうずきまくるっ!惚れるレベルだ(笑)もう、気分は 警備隊員、何かソレラしく キビキビと、正面階段に進む。
どうしよう!
なんじゃ コリャあ!!?叫びそうになった!
階段が カタカタ動いている。右半分が 上昇、左半分が 下降だとぉ〜!
カタカタ…カタカタ…カタカタ……カタカタ
エンドレス階段カタカタ…カタカタ
「こんにちは!助けが必要か?自動階段は 初めてか!?」いやいやいや エスカレータ知ってますけど、岩!?の階段ですよ?板ですけども…
普通、エスカレータの素材ではなくて、びっくりしました!
「こんにちは!ご迷惑お掛けしました!ちょっと驚きましたが 大丈夫です。お声がけありがとうございました。」丁寧に、お礼を言ってお辞儀をし、ボクは エスカレータに乗った。若い 気さくそうな隊員さんは、笑顔で「ガンバれ!」と 手を振ってくれた。
3階まで、エスカレータを 乗り換えながら、昇っていくと 広い廊下の先に、大きな 両開きのドアがあった。
コンコンコン(2回ノックは トイレノックといい、失礼になる。幼稚園の面接では 確実におとされるよ?)、ボクは 3回ノックした。




