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なんでもない手

作者: 中川凪

御拝見、御拝読、御感想。よろしくお願いします。

なんでもない。大丈夫。無理矢理、彼女は笑ってみせた。

そっと触れかけた手、行き場無くしてあたふためく。どうしていいかわからなくて背中に隠した。


僕は気まずくなって頬を掻いて少し笑って返した。

沈黙が数分続く気まずくない沈黙だ、僕は彼女のこととその他のことで頭がいっぱいで

寧ろクールダウンしている。


理由は聞いていいのか、何故泣いているのか、今晩の食事はどうしようか、好きなアイドルのライブチケットは当たっているのか。

僕はめんどくさくなったので率直に聞いた。

「あ、えっと、あの、なんかあったの?大丈夫?」

いざ、言葉を声に出すと気まずくなった空気感が出来上がった。

こんな文言聞いても彼女のは十中八九「なんでもない、大丈夫」と無理矢理、笑顔作るだろうと思った

がしかし彼女は答えた。

僕は驚いたその答えに、頭の中でプシューと何かが抜ける音がした。

僕の頭はクールダウン超えてオーバーヒートしてたみたいだ。疲れた。


風が吹く誰もいない田舎の無人駅で彼女はこう言ったのだ。











「あんたと過ごしてると幸せすぎて 全人類に申し訳なってくる」



うざ死ね。僕は、僕らは僕らの世界があるからそう思っても仕方ないと思った。


僕らは手を繋ぎスーパーに寄り無味無臭暖かい感じで帰った



御拝見、御拝読、ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] フレッシュな感覚いいです。 [一言] こういう『センス』は年を経るごとに無くなっていってしまうものです。今を大事にたくさんたくさん文章を書いてください。好感を持ちました。
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