書きたくないとか。自分の物語が面白いと思えないとか。そんな時に思い出す9文字のこと。
書きたいと思う気持ちが沸いてこない。
物語を先に進めたいけどどうしても筆が先に進まない。
あらすじは既に決まっているけど、これをそのまま書いても経験上面白くないものが出来上がるのがわかっている。
なによりも自分の中からふつふつと湧き上がるものが足りていない。
そんな日はありますか?
ああもう、冒頭に例をいくつか挙げただけで、自分で書いた文章を自分で読んだだけで気が滅入る。
みなさま初めまして、もしくはごきげんよう。くろつです。
唐突ですけど長編作品を執筆されておいでの皆様におかれては、上記のような現象はないですか?
「ないよー。あるわけねっし。まあいつ何時であろうとコンディションは最高、モチベもマックス! ひーはー!」
というかたは見なくていいです。大変うらやましい。けっ。
……あわわ、変な感じの本音を語尾につけちゃったよ。
さて問題は、そうではないかた。
もしくは、たいていの場合はうまくいっているけれど、時折どうしようもなく深いところに沈んでいってつらいんだってかた。
そんなかたはぜひともお付き合いくださいませ。
結論を9文字で申し上げますと。
「レストタイムをとる」。
地味で無意味なようでいて、これが一番のコツかなあって個人的には思ってます。
だってですよ? 私たち人間ですもの。グラデーションとか上下する波とか絶対的にあると思うんです。それがなかったら逆にどうしたの大丈夫ってなっちゃうじゃないですか。
私はこれを読んで下さってるかたのここ最近のことを知らないですけど、もしかすると、いろいろあって疲れがたまってるのかもしれない。
暑さ続きで消耗してるのかもしれない。
気圧の急激な変化で頭も体もどんよりするのかもしれない。
神経を極度に使うようなストレスフルな時間があったのかもしれない。
そして頭と体ってリンクしてると私は思うので、フィジカルな部分が快適で風通しがよくないと、頭のほうだって絶対に影響を受けてしまうと思うんですよね。
もちろん、「書けない気分のマリアナ海溝」に落ちてる時はそんな楽観的なことを思えません。
もしくは、頭ではわかっていても気分は変わらず重いまま、だったりするかも。
でもね一度試してみて。病院で処方箋を貰ったんだと思って、レストタイムを意識的にとってみて下さい。
3日でもいい。1週間でもいい。
ご自分の消耗具合とご相談のうえ、「いい小説を書かなくちゃいけない」という気持ちといったん距離をとってみて下さい。
私がおすすめするレストタイムの過ごし方は、自分と周囲のメンテナンスをするということ。
個人的には小説が書けないようってなってる時って相当消耗しているので、30分刻みでやることを決めて、静かに、ゆっくり、丁寧にこなしていきます。
たまってる本を50ページだけ読んで。
やらなきゃと思ってた洗濯物を片付けて。
変なプレッシャーと緊張で体はがちがちになってることが多いので、ストレッチなんかもしたりします。
腰骨のまわりと首のまわり、あと脇の下を伸ばすといいみたいですよ。ただしちょっとだけね。真面目にぐいぐいやるよりも、ちょっとだけ動かしてあげる。そういう感じでやるのがいいみたいです。
あとは、カフェインとりすぎだよなーとか思いつつも、直火式のエスプレッソを入れたりもします。あれってご存知のかたはわかると思うんですが、目が離せないので逆にいとおしいんですよね。
あ、ちなみに気圧のせいで体が重だるくなってる時は、鎮痛剤が効いたりします。眠くならないタイプのですね、私はノーシンを愛用してます(カロナールでもタイレノールでも可)。
ノーシン飲むためにお水を汲みに行ったついでに、どこか磨くべきところないかなあ、なんて探したりして。
それで、身のまわりを昨日よりもちょっとだけ片付けたら、夜は早めに寝て下さい。
どんな手を使ってもいいので、早寝推奨。
夜更かしマジ厳禁。
そんな時に遅くまで起きてると、どんどん自分のよくないところに焦点を当てて掘り下げちゃうから。
とはいえそれが難しいんですよね。わかります。
でもね、落ち込んでる時には絶対に思い出せないであろうことを今から言いますね。
面白い物語を思いついて、脳内が過熱するほど興奮してメモを取る。
そういうあなたも確実に今そこにいるあなたなんです。
これまで書いてきた、これまでに思いついてきた面白い物語をゼロから作り上げたのは、他の人ではない、そこにいるあなた。
今そんな気分になれないのはね、一時的なものですよ。
だからゆっくりレストタイムをとって。また戻ってきてください。
面白い物語を、胸がぎゅっとするような文章をまた読ませてください。
あなたが戻ってくるのを心から待っていますので。
それでも元気になれない時は。
なんならお呼び出しください。気が付き次第すっとんでいって、あなたの背中を押します。
「え、なんで、このキャラ相当面白いですよ! あとこの場面とこの展開も!」
なんて、やかましくしゃべりたおすと思いますけど、堪忍どっせ。