3,違和感
またも、ブックマークが増えており、感動です
ありがとうございます。
会場に入れば、エスコートしくれた者とは、一度分かれることになっていますので、ここでお父様とはいちじおわかれです。正直に申し上げますと、ここでお父様と離れてしまうのは、デビューということで、かなり心寂しく感じてしまいますが、しかたありません。
でなければ、家名を隠した意味がなくなってしまうものですから。
とりあえず、マティリアと合流しなくては、なりませんね。
夜会で淑女は一人でいるものではありませんから。マティリアはどこにいるのでしょうか?
「ミリアディナ、わたくしはこちらでしてよ。」
そう言われて、振り返ってみますと、美しいストレートの長い白銀色の髪を持った濃い紫色の瞳を持った私よりも背が高いマティリアが佇んでいました。
「まあ、マティリアどちらにいらしたの?見つけることが、できませんでしたわ。」
マティリアに比べて10㎝ほど高いわたしは、コバルトブルーの天然がはいったマティリアよりも長い髪に桜色の瞳をもっています。
マティリアの髪は、胸くらいまであり、私の髪は、腰くらいまであります。髪をセットするのは大変なのですが、私は今の髪を気に入っているので今のところはこのままの予定でいますわ。
「ミリアディナ、わたくしたちは一度飲み物を取りに向かいませんこと?」
「確かにそうですね。今はまだ夜会が始まったばかりなので、飲み物のところに人が集まってませんものね。
多くの人があそこに集まる前に行きましょう。」
「ふふふ、ミリアディナあなたのその大人数での行動を嫌うところはよいことでもあると思いますけど、こういう場では、よくないですわ。
こういう場では思っていても、顔に出してはいけませんよ。」
「まあ、ちゃんと顔に出してはいませんよ。マティリア?」
「ええ、そうね。
では、いきますか。」
マティリアの言葉に了承をして、二人で飲み物を取りに向かいます。
公式の場では、女性から男性に声かけるのははしたないとされているので、私は誰かから声をかけられるまで、マティリアと二人でいることになるのでしょう。
まあマティリアなら、ほかの令嬢の方たちとも私と違いすぐに一緒に居れるのでしょうが、多くの令嬢が集まっていますと、子息の方たちも声をかけづらいでしょう。
飲み物が置いてあるところにつくと、
「お飲み物を取りにいらっしゃったのですか?
美しいご令嬢方。宜しければわたくしたちもご一緒させていただけないですか?」
金髪に水色の瞳を持ったまるで王子のような外見をしており、しかし髪の長さは短めの眼鏡をかけた男性が声をかけてきました。ですがかの方の声のかけ方は満足なものではありませんね。
しかし、なぜなのでしょう、私は未だに王子とはあったことありませんのに、なぜいま『まるで王子のような』とおもたのでしょうか?しかも何故かはっきりと、王子のイメージがあるような感じでしたし。
あれ?と感じた違和感に首をわずかにかしげていますと、かの方のお連れの方が声をかけてこられました。
「おい、こら。名を名乗らずに誘うんじゃない。
これは失礼しました、ご令嬢方。わたくしは、ロキと申します。どうぞお見知りおきを」
そう言ってお辞儀をしたロキ様は、黄緑の髪にグレーの瞳を持っています。髪の長さは肩につかないくらいの長さの髪でした。
そういえば、どうして先ほどから髪の長さにばかりめがいくのでしょうか?
「おっと、これは失礼しました、私はターコイズと申します。改めてよろしくお願いしますね。」
そう言ってターコイズ様はお辞儀をなされた。
ターコイズってまるで宝石のようね、あら?そんな宝石ありましたっけ?
やっと多くの登場人物に話してもらいましたが思ったよりも進みませんでした。
前回から言っている爵位の説明は、本文で爵位出たときにしたいと思います。
何度も先伸ばしてすみません。