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消えないリリック  作者: 櫻木サヱ
ifまろ
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ほんの少しの救い

朝のオフィス。IFまろはまだ疲れが残る中、パソコンの画面に向かって作業を続けていた。

しかし、昨日の爆発寸前の出来事を経て、どこか心が軽くなっている自分に気づく。


「IFまろ君、この企画書、よくまとまってるね」

上司が笑顔で声をかけた。

小さな言葉だが、胸にじんわりと温かさが広がる。

――認められるって、こんなに嬉しいんだ。


昼休み、同僚たちと雑談をする時間も、心の支えになった。

「昨日は大変だったね。でも、今日も一緒に乗り越えよう」

その声に、IFまろは小さく微笑む。

――こんなふうに、誰かと笑い合える瞬間があるだけで、少し生きやすくなるんだ。


帰り際、窓の外に仏のような光が揺れていた。

IFまろは深呼吸し、静かに心の中でつぶやく。

「…少しずつでも、前に進めてる気がする」


疲れや不安はまだ残っているけれど、希望の灯が確かに胸にある。

小さな成功、仲間の支え、そして自分自身の努力。

――それらが重なって、社畜生活の中でも救いになる。


IFまろは椅子に深く座り込み、夜のオフィスの静けさを感じた。

孤独や不安はまだ消えないけれど、明日もまた頑張ろうと思える。

ほんの少しの救いが、彼の心をそっと支えていた。


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