わんことオレ
いつの間にやら7人の方にご登録いただいてました。
ありがとうございます。
お礼が遅れたというか……いつの間にやらと言うのは、考えつつ書いてて確認忘れてたせいです。
途中で昼食とったり、リアイベやってたりしているせいです。
色々ダメな感じです。
さて、今回はあの人が大活躍します。どうぞお付き合いくださいませ。
一瞬だけですけどね。
実は、最終手段がオレには残っている。
方法は三つと言ったけど、まず一つ目が今やってる撹乱……いやもう撹乱というよりただの嫌がらせのレベルだけどね。上手くいったと思ったけど魔族舐めてた。
二つ目はこのキューブの中にオレとスライス君で閉じこもるシェルター作戦だ。
まぁあいつらが使い方知ってたら台無しっていうのと、これ一度入ったらどうやって出られるのかとか、何処に収納されるのかとか、その辺が全く不明なのでリスク高すぎて却下。
そして最後の一つ。
オレはそもそも魔王の被害者だから、セシェン君に助けを求めるという方法があるのだ。あの人も「用事あるならすぐ行くぜー」的発言をしてたし、護衛宣言もイヤそうだったけどしていた。一応本来の主人ことデュランの許可ももらっている。
例えばこんな感じだ。
『セシェン。ソレの世話は頼んだぞ』
『いや要らんし』
『畏まりました』
『あんたも同意すな』
『ふむ、良い返事だな。では今日のおやつはビーフジャーキーだな』
『ですから陛下、わたくしは……』
うん、相変わらず扱いが酷くて哀れだぞ、セシェン君。
とにかく、どうやって呼んだ呼ばない判断するのか分からんし、やってくるまでどんだけ時間かかるかも不明だが、セシェン君は呼べば来ると言うまるでアッシー君のような立場にあるのだ。
まぁドラゴンって響き的に強そうだし?多分ザコっぽい連中とやりあってもそれなりに平気だろう。精神力はデュランのお陰で相当鍛えられてそうだし。
あ、でもあの人スライス君相手に敬語で腰低かったような。
……意外と弱かったりするんですか? セシェン君
「で、もう諦めてこの際美形でも良いから使うかなぁ」
「何落ち着いてるんですかー!!」
「いや、むしろぱにくってるからこんななんだけどね……」
後門のザコ、前門のワンコ(ただし5mサイズ)。
うーん、挟み撃ちかぁ。
前か、後ろか。
「よし、前!」
わんこの方が数少ないし! でかいけど!
と思った瞬間にオレの思考を読んだかのようにお座り姿勢だったワンコが立ちあがった。
それを見て改めて思う。
でかっ! てゆうかでかっ!! ゾウよりでかいぞワンコ!
しかも凶悪そうな牙とか見せないで!! 如何にも肉食デスとかそんな感じの演出要らんから!
と。
ルオォォンとワンコが一声鳴いた。
瞬間オレ達の脇をなんかが吹き抜けて行った。
「……はい?」
嫌な予感。
いや、でも見ない訳にはいかないよな……仕方ない。
オレは自分の予想が外れている事を祈りつつ後ろをゆっくりと振りかえった。
ザコがみんな倒れていた。
……。
やっぱりね!!
「何か問題のある時にはお呼び下さいと申し上げたはずですが」
タフタフと石畳を踏んで近寄ってきたワンコが溜息交じりに喋った。
「いや、ゴメン。つか分かりやす過ぎる実力の差って感じだね……」
さすがにここまで来れば分かる。
意味ありげな前ふりとか、この銀色な感じとか、金色の目とか、良すぎる出現のタイミングとかここまでお約束満載で違ってるはずがない。
「セシェン君ワンコだったんだ」
「違います」
珍しく強い口調できっぱり否定したセシェン君は、真っ赤な口を開けて嫌そうな顔をした。
【作者後記】
……放置しすぎました。
12時から書きかけのままこの時間ってどうなんでしょう。ダメでしょう。
ともあれお気に入り登録に加えて下さった方ありがとうございます。
なお私は平日は勤めてますので、暫くは更新できません。
またのおこしをお待ちしております。
作者拝