表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/61

その他大勢とオレ

 下着も買った。靴も買った。ついでに何かうっかり要らないもんまで買ってしまった。

 何この万能包丁。

 売ってたおばさん(と思われる喋るキノコ)、上手だったもんなー。


「現実から目をそらすな」


 あ、ばれた。

 えーちなみに現実って何? ってな人の為に………このネタ前にやったな。

 じゃあ略。

 では、普通に紹介しよう。

 右からザコA、ザコB、ザコC、面倒なので以下略。


「うぉぃっ!!」


 何か背景が涙目で突っ込んできたような気がするが、まぁ所詮背景なので気にしない。

 美形な男は虫唾がはしるが、別にオレはブサイクが好きな訳でもないし。

 如何にも覚えても無駄そうなオーラが体からにじみ出てるし。


「ナカバさん……」

「はいはい、何でしょう」

「ピンチじゃないですか?」

「……やっぱり?」


 まぁ、アレですな。

 お約束の柄の悪い連中に囲まれる非力な主人公ぽい感じの奴。

 てゆうか主人公非力じゃダメだろ、と毎回オレはあの手を読むたびに思うんだがどうなんだろう? ちなみに非力な美少女が襲われてる所にカッコよく登場するキザな美形。アレがオレは一番嫌いだ。

 絶対お前出番まって何処かで隠れてただろ。ストーカーかよ。


「ナカバさーん」

「どうしたね、涙目の輪切……スライス君」

「地味に名前間違えないで下さいよー」

「ごめんごめん。いや何かつい……で、何?」

「何と言いますか……この事態どうするんですか?」

「うーん、どうしよう」


 スライス君はこの怯えっぷりからするとこの子は戦力として期待できない。

 で、オレはどうかと言うと自慢じゃないが逆上がりが出来ないオレに何か期待するのは間違っているだろう。

 つまり、戦力ゼロ。むしろマイナス補正。

 一方でザコの皆さまは何か手に物騒なもの持ってるし、筋肉むきむきっぽいし。


「いや、あそこのカルシウム全開みたいな奴は例外か」

「スケルトンで何が悪い!!」


 カチカチ骨を鳴らす骨格標本。

 スケルトンは嫌いじゃないよ? むしろデザイン的に結構好みだ。が、お前はちょっとなー。


「……ナカバさん」

「うんー?」

「この状況どうするんですかー……」

「お金で解決?」


 財布はデュランのだし。


「無理ですよー。人間が大金持ってるなんて分かったらさらに危ないですよー」


 涙目で震えるスライス君。

 畜生、可愛いなぁこの子。お持ち帰りするぞコノヤロウ。


 さてと、現実逃避終わり。そろそろ対策考えないとやばい。

 三つくらいは考えてるんだけど一つは永久に閉じ込められそうだし、一つは結構ダメだったら終わりー的なアバウトさだし、最後の選択肢はまぁあんまり選びたくない。確実だけど。

 しょうがない、二番目で行くか。


 オレはデュランから預かっているipodもどきに触れる。

 操作方法はえーっと……ふむ、これで良いか。


「よし、じゃあ逃げよう」

「この状況で何処に逃げるんですか?」


 うむ、壁際追い詰めは王道だからね。

 だが、オレには便利グッズがついている。ま、戦闘なんて格ゲーか戦略系ぐらいしかやったことないし、大して強くも無いがボタン操作とかはある程度慣れてるし。


「じゃ、行きますか」



 ではお約束。

 そーれ、ぽちっとな。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ