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エッセイ

人生で初めて騙された………

作者: 金銅才狸
掲載日:2023/09/17


 3才の時。

 夜店だ。

 夜店で騙されたんだ。


 子供の頃、初めてお祭りにいった時に、夜店がでてた。

 ヒーロー変身セットが夜店に売ってた。

 賢い子供の俺は、当然に偽物かと疑ったんだ。

 夜店の婆さんは、本物だと断言した。


 だからおれ。ソレを使ってヒーローになって、宇宙怪獣と戦う覚悟を決めたんだ。

 地球の平和を守らなきゃって。


 その為に、万引きすると決めた。

 覚悟を決めた。

 地球の平和の為だ。

 夜店の婆さんが盗まれるのは仕方ない。

 コレは仕方の無い事なんだ。


 何のギモンも、もたなかった。

 人生初めての犯罪をおかすとこだった。

 それでも世界平和の為だ。

 仕方ない。

 本気で、こう考えてた。

 理論武装バッチリだ。

 盗人にも三分の理屈だ。


 子供の俺はヤバかったな。


 ………まぁちっこかったし。

 包装中に親が来たんだ。

 盗もうとしてるとは、気が付かれずに、何買ってんだ?

 金も持たずにと、怒られた。

 すでに包装されつつあるのを見て、観念して。

 親が金を、払ってた。

 1980円。

 安い。


 イロイロ関係無かった。

 気にしなった。

 地球の平和を守るのだと使命感で一杯だった。

 家に帰って、

 包を開けて。

 中にあった変身メガネ。

 その変身メガネをかけて、

 

 変身出来なかった。


 あの時の絶望感。

 人類に対する不信感。

 夜店の婆さんに対する騙されたと言う憎しみ。


 忘れる事が出来ないんだ。

 騙された。

 騙された。

 騙された。

 おかげで

 今でも全てを、疑っている。


 子供の頃。

 考えに考えぬいた末に、

 気がついた。

 俺はメトロン星人に騙されたんだ。

 あの夜店の婆さん。メトロン星人だった。



 メトロン星人

 ウル○ラマンで人気を誇る宇宙怪獣。

 力では無く、頭脳を使って人間の信頼関係を壊し。

 人間不信にする事で、地球征服を企む知能犯。


 正義に燃える3才の俺の心を闇落ちさせた悪い奴。


 夜店にはメトロン星人が、いっぱいいる事を知った。

 あいつ等、地球人と共存してるんだ。

 大人になった今でも、固くそう信じている。





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