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異能力者

 ガラクタの集まりみたいな心になりそうだった。

 二×××年、七月十九日。午前七時半。

「ああ……また、この夢……一体いつから見るようになったのかしら」

 マドカは寝ぼけ眼で呟く。

 マドカは相当疲れているようで、目の下にクマが出来ている。何度も世界をループしてきたみたいな表情だ。

 マドカは高校生だが、一人暮らしをしている。

 三ヶ月前までマドカは父親ギンジと、母親マリ、兄レノと暮らしをしていたが、四月十九日ギンジは行方不明となり、マリとレノは何者かに連れ去られてしまったのだ。

 それは、マリとレノの異能の力が関係しているのであった。

 マリは『メドゥーサ』で人と目を合わせることが出来なかった。

 レノは『活力吸収(エナジードレイン)』の能力を持っていて、人や物体に触れると自然と活力を吸収してしまい、手袋なしでは人に触れることが出来なかった。

 マリは長い前髪で常に目を隠していて、我が子とも目を合わせないようにと気を使っていた。

 四月十九日、夫であるギンジを捜していたマリは、捜索の視野を広げるため道端で前髪を上げた。

 ――ほんの一瞬だけ。誰も居り消息が取れなくなったことを願うわ。

 しかし不運なことに、老人が歩いてきた。マリは急いで目を逸らしたが間に合わず老人と目が合ってしまった。

 彼女の頭が酷く揺れる。

 老人は硬直し、そのまま石像になってしまった。                     その老人が未来維持能力者開発組織(MODS)の長であることも知らずに。

 MODSの長を石像化したマリは、その後、行方を追われ、二日後にはMODSに捕まってしまい、現在、組織に両目をくりぬかれ、体を拘束されている。

 マドカはそれを知らずにいた。

 ただ、レノのことだけはわかっていた。

 そして、MODSのことも同時にわかるようになっていった。

 十年後、レノは世界を戦争へと導いたのだ。

 何故、マドカがそれを知っているのか……。それは異能の力が関係していた。

 MDOSはレノが導く戦争を阻止するために、タイムリープして十年前、二×××年、六月十九日に十八歳のレノをさらった。

 その時、レノはまだ、自分の能力に気が付いていなかった。

 マドカはレノがさらわれたことをきっかけに、自分の能力に気が付き始めていた。

 マドカの能力は『一定の願望を現実化する』だ。

 "一定の"と言うのが癖ありで、それはとても使いにくい能力だ。 


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