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65.vsズラヴィクとデュドド①

ザンの合図で空を飛んでいた男を撃った。

弾は翼を貫通したはずだが、撃たれた男は私達がさっきまでいたところに飛んできていた。

森の中を移動しているが、空からだとすぐにバレてしまうだろう。


「ドルン。あの男は?」

「多分もうバレた。オイラが足止めするから離れてくれ」

ドルンは脚を止め、男に声をかける。


私はドルンから距離を取り、スナイパーライフルを構える。


「おい!ここだぞ!オイラに用があるんだろ?」

「小賢しい真似をしたのはお前だな。死ね」

男は空から勢いよくドルンに突っ込んでくる。


ドン!

「ぐっ!何だこれは!」

男は何かに激突した。

ドルンが固めていた空気にぶつかったようだ。


「悪いけどオイラも簡単には負けられないんだ」

ドルンはそう言って男の腕を掴んだ。

「グガアアア!」

ドルンの握力に男は声を荒げた。


男の様子が少しずつ変わる。

翼は少しずつ小さくなって消えた。

やはり男は獣人だったようだ。


ドルンは掴んで男を振り回し、木や岩にぶつけ続ける。

「グガッ!!」

「悪いがこのまま倒れるまで続けるぞ」

ドルンは地面に叩きつけ始める。

男の掴まれている部分は握られすぎてボロボロになっていた。


「グガッ!じゅ、『獣化』!!」

「は?」

掴んでいた腕が巨大化し、ドルンの手から離れた。

体毛が濃くなり、身体が大きくなる。

そして牙や爪が鋭くなった。


この様子は何度か見たことがあった。

獣人族のスキル『獣化』。

自信の獣の部分を大きくし、戦闘力などが急激に上昇する。


しかし『獣化』は意識を保つのが難しいらしく。

『獣化』をまともに使える獣人は全体数に比べると少ないと聞いたことがある。


「グワオオオオオオ!!!!」

男は先ほどドルンにやられたようにドルンの腕を掴む。


私は危険だと思い、スナイパーライフルの引き金を引いた。


▽ ▽ ▽


「ギャギャギャ!弱い弱い!」

デュドドは騎士達を4本の腕で殴り倒す。


デュドドの上腕と下腕には違うグローブが装備されていた。

多分マジックアイテムだろう。

上腕には刃物が付いているグローブ。

下腕には棘がたくさんついたグローブ。

騎士達の鎧はそのグローブで壊され、何人も負傷者が出ていた。


デュドドと対等に渡り合えているのは、ランヴォックとザンとマオだけだった。


僕の戦闘力じゃ太刀打ちできないから、離れているようにザンに言われた。

エアガンでの攻撃だと騎士を巻き込んでしまう。

金鍔を構えながらも僕は何もできなかった。



海賊船からは砲弾が飛んでくる。

そして大勢の船員が小舟に乗って島に向かって来ていた。


「テツジ様!上陸を阻止してください」

「わ、わかった。キャラメル!」

僕はキャラメルを構え、引き金を引いて小舟を狙う。


▽ ▽ ▽


戦場から少し離れた場所から海斬丸を出す。

遠くの海岸から銃声が聞こえてきた。


「よし。行きましょう」

「おう。プンはオイラ達が守る」

「お願いします」

「任せろ!」

ダルンとデルンは笑顔で言った。


僕達はクルーザーに乗り込み、出航した。


少し不安な部分があった。

敵船に発見されたらまずかったから、キャラック船モードの確認を全然できていなかった。

何度か目にはしたが、基本的にはクルーザーと漁船しか使っていなかったからうまく扱えるだろうか。


クルーザーは1番速い。

このまま近づいて、キャラック船に切り替えて攻撃予定だ。


「みんな、操舵室から出ないでね。近くに着いたらキャラック船にするから」

「「おう」」

ジラは長い首を縦に振った。


「作戦はさっき伝えた通りにいきます。キャラック船になったらジラが操縦。敵船側の大砲3つを使って攻撃。ある程度攻撃をしたら操舵室に入ってクルーザーに変更して移動」

「ああ。任せろ!」

「大砲は魔力が弾になる。オイラとデルンは魔力が少ないからあまり期待しないでくれ」

「わかりました。まだ作戦は考えてあるので大丈夫です」

「プンは頼もしいな!」

ジラは激しく長い首を振る。



敵船2隻が見えてきた。

僕は自分が過去に読んだ本を思い出す。


敵船は小型ガレオン船2隻。

乗員数は多くて1隻につき100人。


オクトンとカーレが向かっている沖の船は大型ガレー船。

あの船で奴隷を運んでいるんだろう。

それにあの船は漕ぎ手が必要なはずだから動きが遅い、もしかしたらオクトン達が奴隷を救出できるかもしれない。


「プン!見えてきたぞ」

「はい。島と挟む形で回り込んでキャラック船にします」


島に向かっている小舟が数隻沈没している。

今なら船員は少ないはずだ。

僕はクルーザーを操縦して、船を移動させる。

すぐにキャラック船に変える。


「ダルン、デルン!攻撃準備!」

「「おう!」」

僕達は操舵室から出て、大砲の前に移動する。


大砲に触れると、ディスプレイが出た。

「これはすごい!」

「これを動かして狙うのか」

ダルンとデルンはすぐに使い方を把握した。

僕も真似して操作をする。


「「「発射!」」」

ドン!ドン!ドン!

火砲弾と風砲弾と石砲弾がガレオン船に放たれる。


火砲弾は甲板に弧を描いて着弾し、船が燃え始める。

風砲弾はマストを切り刻み、石砲弾は船体に穴をあけた。


海賊船が騒がしくなる。

マストを切り刻んだからすぐに動くことはできない。

船員は火を消しつつこちらに攻撃をする準備を始めた。


「操舵室に!」

「「おう!」」

操舵室に入る。


ドン!ドン!ドン!ドン!

敵船から砲弾が放たれる。


ジラがクルーザーモードにしてすぐに出発する。

砲弾を避けながら敵船から距離をとる。

「これならいけそうだ」

「だな」

「いい感じだぞ!プン」

ジラは激しく首を振った。




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