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38.謎の究明

家に到着した。

買ったものをすぐに変換機に入れ、島へ向かった。


「結構お金が減ったってことは、期待できそうだな」

僕は購入したものを確認した。


すべてのエアガンに強度上昇・威力上昇・反動軽減がついた。

そして大当たりだったのが、グレネードランチャーに爆破付与(中)と弾自動回収がついた。

たぶん実際のグレネードランチャーのような能力になったのだろう。

「これはみんなに渡す前に試さないとな」


そしてまさかの大外れがあった。

ミニガンに重量増加(中)がついた。

元々重かったのに、こんなマイナス能力がつくとは。

ドグドに試しに持たせたらギリギリ持ち上げた。

僕は持ち上げることはできなかった。

たぶん島で持ち上げられるのは、ドグドとダルン達くらいだろう。


▽ ▽ ▽


僕はドグドとアデスにステータスの確認をお願いした。

「あっ!新しいスキルだ」

「俺も!」

2人は『共通言語』と『自動翻訳』を取得していた。


「やっぱり…」

「これでDVD見れる?」

アデスは嬉しそうに問いかけてきた。


「そうだよ。別荘にある他のDVDも見れるよ。でも日本語の勉強はこれまで通りやらないと、DVD禁止にするからね」

「「はーい」」

僕は検証のために、2人から腕輪を預かった。

2人は嬉しそうに別荘のリビングへ向かっていった。



次にクリフとプロールを呼び出した。

「ちょっと2人に手伝ってほしいんだけど」

「はい。なんでしょう」

僕は2人に腕輪を渡した。


「え?これって」

クリフは驚いていた。


「僕の世界に行くための道具」

「では、私達もテツジ様の世界に?」

「うん。実は…」

僕はドグドとアデスのスキル取得の話をした。


「なるほど。その検証のため?」

「うん」

「わかりました!」

2人を変換部屋に連れて行った。


「じゃあ腕輪をつけて」

「「はい」」

2人に腕輪を付けさせ、ドアを通させた。


「ここがテツジ様の世界?」

2人は部屋の外に出ると、きょろきょろと周りを見渡していた。

「ごめんね。今度時間を取って案内するから、今日はこのまま島に戻るよ」

「「はい!」」

2人はすぐに部屋に戻り、ドアを通った。



「じゃあステータスを確認してくれる?」

「「はい!」」

2人はステータスを確認した。

「『共通言語』と『自動翻訳』を取得してます」

「私もです」

「なるほど」


これでいろいろとわかった。

僕達の世界に行って、島に戻ると『共通言語』と『自動翻訳』を取得できるようだ。

僕達の世界でステータスの確認はできないから確実ではないが、ドグドとアデスが初めて僕達の世界に来た時にDVDの内容を理解できなかったから、島に戻るのが取得条件なのだろう。


「テツジ様。先ほどの話は本当ですか?」

クリフは僕に問いかけた。

「ん?さっきの話?」

「テツジ様の世界を案内していただけるというお話です」

「ああ。いいよ!」

「本当ですか!!」

クリフとプロールは喜んだ。


「でもアデスが言うにはあっちの世界には魔力がないから、長時間は居れないかも」

「なるほど、そうなんですね」

「だから短時間か、魔力が多い人と一緒に行くっていう形になら大丈夫かも」

「わかりました!」

「行きたいところとかもあらかじめ決めておいた方がいいかもだから、小町と一緒に相談してみて」

「はい!ありがとうございます!」

クリフとプロールは嬉しそうに別荘から出て行った。


▽ ▽ ▽


僕は集落から離れて、グレネードランチャーの試し撃ちをすることにした。


男性陣が何か嗅ぎつけたようで、試し撃ちについてきた。

たぶん新しい武器を使ってみたいんだろう。


「危険すぎたら封印するからね」

「わかってます!」

返事をしたザンの目は輝いていた。

本当にわかっているのだろうか。


「まずはピストル型」

装弾をし、狙いを定めて引き金を引いた。

銃口からはBB弾ではなく、BB弾を入れた大きな弾が弧を描きながら飛んで行った。


ボーン!


地面に着弾すると弾は爆発をした。

「うわ!」

「「「「「おー」」」」」

男性陣は声を上げた。


「ダメダメ!これは封印!」

「「「「「えっ!」」」」」

さすがに危険すぎた。爆発物なんて危険すぎる。


「こんなの危ないからダメ!」

「テツジ様。危険なのはわかりますが、モンスターが大量に現れた場合、とても有効な攻撃ですよ」

クリフは僕を説得してきた。


「うーん」

「それにこの島のものがこれを使っても、『同志討たず』で怪我をすることはありません」

「「「「うんうん」」」」

「わかったよ」

クリフ達の勢いに僕は負けてしまった。


「本当に緊急事態以外は使用禁止だからね」

「はい!」

「本当に駄目だからね」

「わかりました」

僕はクリフに今日買ってきたエアガンを預けた。


▽ ▽ ▽


夕飯をみんなと広場で食べていると小町がやってきた。

「哲ちゃん。観光なんだけど、明日から交代制で行こうと思うの」

「ん?観光?」

「みんなの逆異世界観光だよ!」

「あー」

クリフ達はすぐに小町に相談したようだ。

そして小町もノリノリみたいだ。


「まずはダルンとドルン。建物を色々見たいのと、建築関係のお店に行きたいって」

「うーん。店はホームセンターでいいとして、建物はドライブでいろいろ行くか」

「うん!それからザンとデルンなんだけど、刃物が見たいんだって」

「え?刃物?日本刀とかかな?」

「たぶんそういうのがいいのかも」

「値段とかわかんないけど多分買えるだろう。でもちゃんとしたところで買わないといろいろまずそうだから調べないとな」

「よろしくね!」

小町は僕に丸投げしてきた。

かわいい。


「あとクリフ夫妻とプン夫妻は本屋と服屋だって」

「それはいつものモールで良さそうだね」

「うん!あー楽しみだな」

「小町が観光するんじゃないんだからね。それにアデスが言ってた魔力問題もあるんだから」

「わかってるよー」

はしゃいでいる小町は可愛かった。



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