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34.家族で釣り

二日酔いが凄かった。

昨日はアーマースナッパーをつまみに呑み過ぎてしまった。

僕も小町もみんなとだいぶ仲良くなった。


午前中は頭痛に耐えながらネットサーフィンをし、広場に使えそうなものをネットで注文をした。

床のタイルや街灯風ライトやBBQコンロをネットで注文した。

性能はわからないが、海外製の大きなものに魅力を感じた。


小町に味噌汁を作ってもらいリビングで啜っていた。

ドグドもアデスも一緒になって啜っていた。


「哲ちゃん。今日は何するの?」

「うーん。全然決めてないや」

「えーじゃあ釣りに行きたーい」

「え?モンスターとか出てくるよ?」

「ラムネちゃんキャンディーちゃんを使いたいの!」

「なんだ、釣りじゃなくてそっち目当てね」

「だめ?」

嫁の上目遣いの破壊力はすごかった。


「わかったよ。いいよ」

「やったー!」

小町は飛び跳ねて喜んだ。

「ドグドとアデスも付き合ってくれる?」

「「うん!」」

僕らは本日も海に出ることが決定した。


▽ ▽ ▽


島に到着した。

海へ行き、海斬丸をマジックバッグから出して乗り込んだ。

僕らが心配なのか、オクトンもついて来てくれた。


「えーすごい!なんかハイテクだね」

小町は漁船モードの海斬丸を見て驚いていた。

「多分、一番ハイテクな漁船かもしれない」

「楽しみ―!行こう!」

僕は操舵室にある魔石に触れて海斬丸を動かした。



今日はザン達が同行してないので、あまり沖に行かないようにした。

「哲ちゃん!モンスターは?」

「昨日、ドグドとアデスががんばってくれたから、いないのかな?」

「えー残念」

小町は少しむくれた。


ザブン!

小町と話しているとオクトンが海へ飛び込んだ。

「オクトン!?」

オクトンが海から上がってくると、オクトンの腕には数匹のオオカミが絡まっていた。


「海の中に狼?」

「哲ちゃん。あのオオカミ、下半身が魚だよ」

「え?」

オオカミを良く見ると下半身が魚で前足もひれになっていた。

それに灰色の毛皮には鱗のようなものが付いていた。


オクトンはオオカミを漁船に投げ込むと甲板にぶつかる瞬間にオオカミの姿が消えた。

「え?生簀に入ったのか?」


生簀のディスプレイを確認してみた。

[ブラックサーモン65匹・ホワイトサーモン32匹・ソードフィッシュ21匹・シーウルフ5匹]

と書いてあった。

前回の網漁で捕まえた魚にオオカミと思われるものが追加されていた。


「シーウルフってモンスターみたい」

「やっぱりモンスターなのかー。それにしてもオクトンは強いんだね」

小町はそう言いながらオクトンを撫でた。

キュー!キュー!

オクトンは嬉しそうだ。


「それじゃあ周囲の警戒はオクトンに任せて、今日はこれを使って釣りをしよう」

僕は漁船の設置されている大きな釣竿に触れた。


「パパ―それ釣竿?」

「そうだと思うよ」

そう言いながら固定されていた釣り竿を外した。

「え?」

釣り竿は通常の物より大きかったのに、まったく重さを感じなかった。

「これなら小町とアデスでも使えそうだ」

僕達はその釣竿を使うことにした。


▽ ▽ ▽


数分後。


「全然釣れないね」

「そうだね」

僕と小町は一向に魚が掛からない釣り竿を持って待ち続けていた。


マジックアイテムのルアーは付けられなくて、ブラックサーモンの切り身を針に付けていた。

ちゃんと魚群レーダーで魚がいる場所で釣りをしているのだが、一向に釣れない。

ドグドとアデスは既に飽きて遊んでいる。


「これって一本釣り用の釣竿だよね?一本釣りってどうやるの?」

「うーん。普通に針にエサを付けるんじゃないのかな?」

「でもこの針にエサ付けてもすぐに外れちゃうよ」

「じゃあもうエサを少し細かくして撒いてみる?」

「やってみよー」

ブラックサーモンを適度に刻み、海に撒いた。


すると水面に魚が大量に顔を出した。

「うわ!池の鯉みたいになってる」

「哲ちゃん、今のうちに釣竿を!」

「わかった!」

「ドグドとアデスも手伝ってー」

「「はーい!」」

僕達は鯉のようになっている魚の中に釣竿を投げ入れた。


▽ ▽ ▽


大漁だった。

テレビで見たことのある一本釣りのように、釣った魚が生簀にどんどん入っていった。

30分ほど釣り続けて、やっと波は収まった。


生簀のディスプレイを確認してみた。

[ブラックサーモン115匹・ホワイトサーモン89匹・ソードフィッシュ61匹・ストロングツッオ38匹、リトルサーバ4匹・オイルサーバ22匹・オイルサイーラ19匹・ポイズンサイーラ12匹・シーウルフ5匹]

大漁だ。


「なんか見たことあるような魚ばっかりだね」

「そうだね。ストロングツッオは太めの鰹だし、リトルサーバーとオイルサーバは鯖、オイルサイーラとポイズンサイーラは秋刀魚だね」

「これ全部食べられるのかな?」

「前に釣りした時、食べられないものもあったよ。ポイズンサイーラなんて名前的に食べれなそう」

どの魚も生簀の中で元気に泳いでいた。

シーウルフの生簀に切り替えてみたが、まだ気絶しているようだ。


「ザンにいろいろ聞かないとわかんないから、一旦戻ろうか」

「「「はーい」」」


僕達は島に向かった。


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