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2.チュートリアル

僕達は家に戻った。

ダイニングに行くと、朝食がテーブルに置いてあった。

「あっ!食べてる途中だった」

「忘れてたね。温め直すから座ってて」

「ありがと」

僕は小町に温め直してもらっている間に、ノートを読んだ。


○チュートリアル

異世界に行って、何をすればわからないだろ?

まずは「ステータス」と唱えろ。

色々文字化けしてるが、ちゃんと見れるところが1つだけある。

スキルの欄だ。

スキルとは簡単に言うとスーパーパワーみたいなもんだ。

なんかゲームとかやってる人間ならすぐわかると思う。

スキルの欄は2つある。

エクストラスキルというのは、異世界に来た時に取得した君にとって特別なスキルだ。ディスプレイをタップすれば詳細が見れるからちゃんと読むこと。

そしてもう1つは通常スキルだ。通常スキルは君がもともと持っていた能力だ。少なくても落ち込むなよ。鍛えれば取得できるらしいからな。俺の先輩は通常スキルが1つしかなかったからだいぶ落ち込んだみたいだ。


島を探索したいよな?

あの島は異世界だ。少ないがモンスターが出る。だから武器は必ず持つこと!1階の部屋に何個か置いてあるから使ってくれ。モンスターを倒すとレベルが上がって身体能力が上がるからびっくりするなよ。

まあ島にはモンスターが少ないから、ものすごく上がることはないと思うけどな。


あと、ポリタンクを大量に買っておけ。

ポリタンクの使い方はお金の稼ぎ方って項目に書いてある。



「モンスターか」

「ご飯温めなおしたよ」

「ありがと」

僕は一旦ノートを閉じ、朝食を食べた。


▽ ▽ ▽


「哲ちゃん!ノートになんか書いてあった?」

「一応ね。なんかモンスターが出てくるみたいだから、ちょっと危険みたい」

「えっ!モンスター?」

「なんか倒すとレベルが上がるらしい。なんか身体能力が上がるらしい」

「えーゲームみたい!」

小町はうずうずし始めた。

「本当に危ないんだから、気を付けなきゃダメだよ」

「はーい」

小町はたぶんモンスターを倒したいみたいだな。

「あとポリタンクを大量に用意しろだってさ。理由が描いてあるページはまだ読んでないけど」

「読もう!」

「わかったよ」

僕はノート開き、お金の稼ぎ方のページを見た。


○お金の稼ぎ方(初級)

まず元の世界の物も異世界の物もお金にすることができる。

異世界に物を持って行くときに使ったドアの横にある機械を使うんだ。

先輩のメモでは左の機械を[異世界変換機]、右の機械を[異世界銀行]と呼んでいた。

同じものが島の家にもあっただろ?これがすごいもんなんだ。

まずお金にしたいものを異世界変換機に入れて、赤いボタンを押す。するとドアの上の数字が増えて、変換機の中に入れたものは無くなる。これが物をお金にする方法だ。

だが元の世界の物はさほどお金にならない。

だからお金を稼ぐには、島の家の近くに池がある。そこにいるタコと仲良くなれ。

そこにいるタコはボミットオクトパスという名前の異世界のモンスターだ。

だが危険がないモンスターだから安心しろ。そのタコは酒が大好きだから高い酒を1瓶渡してやれ。

そのタコは呑んだ酒と同じものを体内で作って吐き出す習性があるんだ。

それをポリタンクに入れて、島側の異世界変換機でお金にすれば儲けることができるぞ。

ただ、呑んだ酒を吐き出す期間は1か月。自分で吐き出した酒は飲まないから、永久機関は作れないから気をつけろ。

あと名前を付けてやれ、喜ぶぞ。


現金が必要になることがあると思う。

その時は異世界銀行を使え!触れながら頭の中で欲しい金額を念じると現金を出してくれる。

だけど現金にした分ドアの上の数字は減る。まあドアの上の数字は、異世界銀行の貯金残高だと思えばわかりやすいと思うぞ。

ちなみに現金を持ちながら異世界銀行に触れて念じると入金もできる。

島側の異世界銀行では異世界のお金に変換することができる。

まあこの島に人が来ることは滅多にないから、俺みたいに島を出て生活しようとしない限り使うことはないな。



「なるほどなー」

「タコに会いたいねー」

「そうだな。でも高いお酒とポリタンクを買わないとダメだな」

「あとで買い物行く?」

「そうだね。あと島の家にある道具が何があるか見たい」

僕は家の道具について書いてあるページを開いた。


○俺の道具

1階の部屋に置いてある道具を紹介する。

因みに変換機に物を入れると特別なアイテムになる。マジックアイテムっていうやつだな。

当たりだといろいろ能力が付くが、基本は強度が増すだけだけどな。


まずは自動掃除機。

俺も今まで使ってこなかったから能力が上がったか正直わからないが、家の隅々まで掃除してくれるし、自分で充電するところに行ってくれるぞ。


そしてリュックサック。

マジックバックみたいなもんだ。マジックバックっていうのは、多分元の世界で検索したら出てくるから検索しろ。何個かカバンをこの世界に持ち込んだけど、マジックバックになったのは2つだけだった。

俺が1つ持って行くから、リュックは置いていく。

ちなみに元の世界でも使えるからな。


次はルアーだ。

釣りに使うルアーが4つほどある。これもマジックアイテムになってる。釣り竿に付けて釣りをすると、ルアーが勝手に動いて魚をひっかけてくれる。

釣竿は俺が持って行くから、自分で用意してくれ。


最後に武器だ。エアガンを3丁とナイフだ。

ハンドガンタイプ、サブマシンガンタイプ、スナイパーライフルタイプ。これもマジックアイテム化していて、球を入れなくてもよくなっている。しかも殺傷能力がある。これがあればモンスターを倒すことができるが、使い方を間違えるなよ。元の世界に持って行くと普通のエアガンになるから安心しろ。

ナイフは切れ味が少し上がっているがそれだけだ。ナイフは数本あるから確認してくれ。



僕と小町はノートを読んで驚いた。

「すごいね」

「エアガンが銃みたいになってるのか、危ないな」

「でも護身用には必要じゃない?」

「そうだけどさ」

「練習あるのみ!」

「うーん」

「とりあえず今日は買い物に行こう!お酒とポリタンク!」

「わかった」

僕と小町は買い物に出かけた。




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