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19.射撃デート

僕と小町は車で下平ミリタリーショップに向かっていた。

「哲ちゃん。エアガンの練習をするんだよね?」

「うん。それと店長さんにいろいろ話を聞いたら、今持ってるエアガンだけだと僕と小町の2人で使うには心もとないらしいんだ。まあサバゲー基準なんだろうけど。それで今持ってるハンドガンとサブマシンガンは小町に使ってもらって、僕が使うのは前回注文したからそれの試し撃ちもしようと思う」

「じゃあ射撃デートだね」

「小町と出かけると全部デートになるからいいね」

「新潟行ってからバタバタしてたから、今日は楽しもうね」

小町といちゃいちゃしていたら、下平ミリタリーショップに到着した。


店内に入ると、僕に気付いた店長がすぐにやってきた。

「五十嵐様!お待ちしておりました」

「店長。今日はお願いします。こっちが僕の妻の小町です」

「五十嵐小町です。今日はよろしくお願いします」

「よろしくお願いします!五十嵐様、射撃場でカスタマイズしたものをお見せしていいですか?」

「お願いします」


僕達は射撃場に移動した。



「じゃあまずこちらのアサルトライフルです」

店長が渡してくれたエアガンはまさに銃っていう感じのものだった。

「装弾数は82発です。ホロサイトとブースターを付けているので遠距離でも使えます。色はダークアースでぽさをだしてみました。ワンタッチで連射と単発も切り替えられます」

「おー。ぽいですね。あんま銃を知らない僕でもなんとなくわかります。しかもちょっと重いですね」

「本体が3キロくらいあるので、スコープとかの重さも合わさってるのでそこそこですね」

「持って運ぶの大変そうですね」

「一応今回用意した物と五十嵐様が持っている物を持ち運ぶ用のバックなどは用意しました」

「本当ですか?」

「アサルトライフルにはスリングも付けれるので」

「スリング?」

「えーっと肩に掛ける紐みたいなものです」

「あーなんとなくイメージできました」

店長はゼロ知識の僕にもわかりやすく教えてくれる。


「あと追加で用意してほしいと電話でいただいてたものです。何個か用意しておきました」

店長はハンドガンを何個か取り出した。

「親戚のお子さんがサバゲに興味を示しているんでしたっけ?」

「あーそうなんですよ」

「お子さんでも使えるものを用意しましたが、ちゃんと使い方を教えないと危険ですからね」

「はい。わかりました」

さすが店長、ちゃんと注意を入れてくれた。


「まずはこのコンパクトなハンドガンです。形状は銃っぽくありませんが子供でもトリガーが引きやすいと思います。SFチックではあるので子供には喜ばれるかもです」

「これもエアガンなんですね」

「そうですね。まあこの形状なので持ち運びやすくて人気です。これの在庫が5つあります」

「いいですね」

「それとリボルバーが3つと有名な大怪盗が使っている銃がモデルのものがあります」

「おーこれアニメで見たことあります」

「ですよね?銃に詳しくない五十嵐様でもテンションが上がると思い用意しました」

「ありがとうございます。そうしたら形状がSFなものを3つと、リボルバーを4つと、大怪盗モデルを4つお願いします」

「毎度ありがとうございます!」

「脚とかに付けるホルスターをお願いできます?」

「わかりましたご用意します!」

島のみんなが使う護衛用の武器は用意できた。


「そしてメインの二丁拳銃です」

店長がアタッシュケースを取り出し、開けると漆黒の銃と純白の銃が入っていた。

「五十嵐様。こういうのお好きじゃないですか?」

「好きです!」

大人になってからはアニメなどは見ていなかったが、子供の頃はヒーロー物などよく見ていた。

やはり黒×白や黒×赤は男のロマンだ。

デザインの仕事を始めてからは封印していたが、やっぱりこういうのが大好きだ。

「使い方はお持ちの物と同じです。ただビジュアルを重視しているので、サイトなどは付けていません。ちなみにカラーは私がやりました」

「最高です」

僕は2丁を手に取ってみた。


「えーかっこいい!」

小町が声を上げた。

「店長さん、私のも色付けてください」

「良いですけど、お時間かかりますよ?」

「大丈夫です!大丈夫だよね、哲ちゃん」

「う、うん。射撃練習するつもりだったから大丈夫だよ」

「わかりました。ハンドガンとサブマシンガン両方ですか?」

「はい!」

「わかりました。五十嵐様は射撃場を使っていてください。奥様は私とどういう色にしたいかお話を聞かせてください」

「はーい」

店長と小町は店の奥に行き、僕は射撃場に向かった。


▽ ▽ ▽


僕は人がいないことをいいことに、2丁拳銃を堪能した。

人が居たら恥ずかしくてできない撃ち方をしまくっていた。

「ふぅー。いいねこれ。でも島では危ないからちゃんとしよ」

アサルトライフルも試したが、本当にサバゲーにはまりそうだ。爽快感がすごかった。


「哲ちゃん!」

「ん?終わったの?」

「色決めたの。今店長さんが塗装してくれてる」

「なるほど。じゃあ島のみんなに渡すエアガンで試し撃ちする?」

「うん!」

「島だとリロードがいらないけど、ここでは必要だからね」

「はーい」

僕と小町は射撃練習で時間をつぶした。


「そういえばサングラスでエアガンを見た時、名前が未設定って表示されてたんだよね」

「名前付けれるの?」

「たぶんね」

「よし!いいの考えるぞ!」

「僕もカッコいいのにしないとな。漆黒のなんとかみたいな」

「えー。哲ちゃんのやつは、決まってるじゃん」

「そっちの大きいのはキャラメルで黒いのがクッキーで白いのがクリーム」

「え?かわいすぎるよ」

「そうかなー良いと思うけどなー」

「まあ島に帰ったら考えてみるよ」

そんな話をしていると、店長が射撃場にやってきた。


「終わりました?」

「塗料が乾いて、組み立て直したら完成です」

「すみません。いろいろお願いしちゃって」

「構いませんよ」

僕は射撃練習をやめ、店長と雑談をした。


「店長はずっとここら辺に住んでるんですか?」

「そうですね。実家がこっちなので」

「そうなんですか、知り合いに木材を売ってる方とかいませんか?」

「木材?居るには居ますが」

「DIYで小屋を作ろうと思ってて、紹介してくれませんか?」

「構いませんが、五十嵐様は多趣味ですね」

「ま、まあ。あと追加のエアガンをお願いしたくて」

「追加ですか?」

「はい!友人に話したら、やってみたいってことなので」

「わかりました。カスタマイズですか?」

「店長のセンスでお願いします」

「わかりました!」

僕は店長にいろいろ詳細を伝えると、店長は面白がっていた。

「五十嵐様の発注はロマンにあふれてますね」

「まあ見た目から入るタイプなのかもしれません」

「そろそろ乾いたと思うのでとってきますね」

店長はお店に戻って行った。


▽ ▽ ▽


「今回は結構お高くなりますが、お支払方法は?」

「現金でお願いします」

「ほー現金。四宮くんもそうでしたよ」

「ははは。似てるんですかね?」

僕達は支払いを済ませて、ショッピングモールに向かった。




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