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16.島改造計画始動

服のお披露目会も終わり、みんなで昼食を食べることにした。

新潟から大量のへぎそばを買ってきてくれたのでそれを食べることにした。

みんなに箸の使い方を教えるが、基本はフォークを使って貰った。

ドグドくんのサイズが2分の1になったので、食べる量も少し大食いな人レベルになったのでそばが足りなくなることはないだろう。


昼食を食べながら話していると、クリフからスキルの確認を勧められた。

みんなに聞くと教えてくれる、むしろ知ってほしいと言われた。

ディスプレイを見て回るのは大変なので口頭で聞くことにした。


まずはクリフが話し始めた。

「私は今朝お伝えしたように、『遠距離射手』というエクストラスキルです。弓や魔法で遠距離攻撃を当てるのが得意です。あと魔法は水魔法を使えます。あと『弓術』と『成長促進』と『計算』と『解体』を取得してます」


次はプロールだ。

「私も旦那と同じように『弓術』と『成長促進』。それに『裁縫』『状態異常耐性』『病気耐性』を取得してます。魔法は風魔法を使います。エクストラスキルは『調合博士』というもので調合の成功率が上がる能力です」


プンとペペンも教えてくれた。

「僕は『知識の探求者』っていう調べたり教えてもらったことを把握するのがうまくなるスキルです。ペペンは『精霊の友』といって下級精霊を小さなものに数分宿すことができます。魔法は2人とも土魔法が使えます。あと『木工』と『料理』のスキルを持っています」


次はダルン達だ。

「オイラは『建築王の右腕』という建築系のスキルです。これのおかげで建築に興味を持ちました。魔法も使えないし、他のスキルも『棍術』と『酒豪』しか持っていません」

「オイラは『操刃師』という刃物の扱いがうまくなったり、刃物を強化できるスキルです。魔法は使えないです。他のスキルは『剣術』『斧術』『棍術』です。刃物の扱いがより上手くなるために取得しました。あと『酒豪』です」

「オイラは『掴む者』という握力が上がるスキルです。手で空気を掴むと圧縮することが出来るんです。圧縮した空気は数分ですが乗ることができます。魔法は兄貴達と同じように使えなく、『棍術』と『酒豪』を持っています」

ダルン達はみんな『酒豪』を持っていると知り、今度美味い酒を飲ませてあげようと思った。


次はザンだ。

「自分は『土龍神の加護』というスキルです。使っている武器に土龍の力を付与したり、土の中を水に様に潜れたり、土を操ったりできます。あと身体の一部を龍化することもできます。『剣術』『槍術』も取得してます」


そして最後にアデスちゃんだ。

「僕は『純潔の悪魔』だよ。癒しの炎が出せたり、声でみんなを元気にさせたりできるみたい。聖魔法で回復と攻撃が出来るみたいだけど魔力があんまりないからすごいのは使えない。ちゃんと使えるのは『クリーン』『サモン』『病気耐性』だけかな。あと何個か使用不可って書いてある」


みんなのスキルの情報で頭がパンパンになった。

「みんなありがとう。また同じこと聞いちゃうかもしれないけど、その時はまた教えて」

「「「「「「はい」」」」」」

「哲ちゃんも覚えられないなら、私は無理だー」

「あとで紙に書いてまとめておくね」

「ありがとー」


僕達は食事を終わらせ、またシゲ爺のトラクター講習を受けることにした。


▽ ▽ ▽


「哲治くん。みんなのトラクター技術はもの凄いぞ」

「僕なんかいっぱいいっぱいなのに、みんなすごいです」

「特にプンがすごいな。スキルがあるからかもしれんが、学習意欲がものすごい。うちの田んぼに連れて行きたいぐらじゃ」

「だめですよ。プンはうちの家族なんですから」

「わかっとるよ。冗談じゃ」

シゲ爺と話していると、ダルン達が近づいてきた。


「テツジ様、ご相談が」

「どうしたの?」

「みんなの家を建てる件ですが、山の麓にある森の木を伐採してもいいですか?」

「構わないけど明日以降ね。そろそろ暗くなるし、モンスターが居るから危ないよ」

「わかりました」

「一応他の男性陣を連れて行って、道具は斧があるけど足りなそうだから鋸とかも買ってくるね」

「ありがとうございます」


暗くなり、みんなで食事を食べて終了した。

料理は小町とシゲ爺が作ってくれた。プンとペペンも手伝ったようだ。

みんなには前日と同じように寝てもらうことにし、僕達は家へ帰ろうとした。


「哲治くん」

「どうしました?」

「わしもここに家を建ててくれんか?」

「え?暮らすんですか?」

「いやいや、新潟からちょくちょく遊びに来た時に、お前さんらの家に泊まるとの申し訳ないのでな」

「気にしないでくださいよ」

「いやいや、ひ孫の顔も見たいしのう」

「「あっ」」

僕と小町は少し恥ずかしくなった。


「わかりました。シゲ爺の家を作ってもらいましょう」

「それまでの間は、別荘の寝室を借りるからの」

「わかりました」

僕と小町は逃げるように家へ戻った。



▽ ▽ ▽



翌日、食材や道具などを買うために僕と小町は昼前に頑張って起きた。

ものすごく寝不足だった。そして昨日の小町はもの凄くかわいかった。


僕達は車を出し、ショッピングモールへ行った。

前の買い物で買った斧・鎌・園芸用ハサミ・簡単な工具一式は別荘にある。

今回は斧の追加と本格的な工具の購入を考えている。


「じゃあ私は食料品売り場行ってくるから、哲ちゃんも買い物済ませておいて」

「わかった。じゃあ買い終わったら電話するね」

「はーい」

小町はスキップしながら食品売り場に向かって行った。

小町は今日もかわいかった。


僕はホームセンターへ向かった。

「とりあえず買う予定だったものをカートに入れて、あとはぶらぶら見て回るか」

斧や鋸、釘など使えそうなものも適当に入れていると本が売られていることに気付いた。

「あー建築とかDIY系の本か。文字は読めないだろうから絵とか写真が多いのを買っておくか」

ぱらぱらとめくり、絵と写真多めの本をかごに入れた。

「あと何があるかな?」


僕はポータブル発電機を見つけた。

みんなの家が出来たら、これを使って冷蔵庫とか置いてあげるのもいいな。

業務用の物がありそうだから、それが購入できたらいいか。

僕は会計を済ませて、小町と合流して帰宅した。


▽ ▽ ▽


別荘に行くと、シゲ爺とみんなが外で話していた。


「みんなどうしたの?」

「おーやっと来たか、みんなの家と田んぼの位置をしっかり決めようと思ってな」

「あーなるほど」

「田んぼの水を流す川も作ろうと思ってな」

「なるほどわかりました。田んぼの位置とかは小町に確認してください。キッチンにいると思うので。家の場所は随時相談して決めましょう。僕も作ってほしいものがあるので」

「了解じゃ」

シゲ爺と数人はキッチンに向かった。


「テツジ様」

ダルン達が声をかけてきた。

「あー買ってきたよ。これでいいかな?」

僕はホームセンターで買ったものを渡した。

「壊れにくくなってるだけだけど、扱いには気をつけてね」

「はい!ありがとうございます」

斧を受け取ったダルン達は喜んでいた。


「あと、僕の世界の建築の本を買ってきたよ。文字は読めないと思うから、絵とか写真多めのやつにしたよ」

「「「本当ですか?ぜひ読ませてください!」」」

「いいけど、森にはいつ行くの?」

「あ、明日行きます!」

「了解。男性陣にも僕から伝えておくね。あと僕も行くから」

「はい!」

ダルン達は本をもって別荘へ走って行った。


▽ ▽ ▽


僕はクリフとプンとドグドくんとザンを呼んだ。


「明日ダルン達と森に木を取りに行くんだけど来る?モンスターが居るかもしれないから、ちょっと危険なんだけど」

「「行きたいです!」」

クリフとザンは即答だった。


「僕は小町様とシゲ爺様と畑の事を教わりたいので、今回はすみません」

プンは行かないようだ。


「うん。全然いいよ。いっぱい学んで。ドグドくんはどうする?」

「いってもいいの?」

「うん。スキルのレベルも上がるかもしれないしね」

「うん。頑張る」

ドグドくんはやる気に満ち溢れていた。


僕も少し楽しみになっていた。

「じゃあ明日はよろしくね」


僕は早めに家に帰った。そしてスマホを取り出し、1本電話をかけた。


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