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日々の想い(日記?)  作者: otu
小説って、アニメ化される30ぐらいがちょうどいい?
34/50

神はいない・・・。弱者を助ける神だけは・・・を書いての気づき

 前書きに


 私は神を否定する立場をとっています。

 けれど、それはあくまで私のひとつの考えにすぎません。


 世界の成り立ちや人間の生き方に、唯一の正解があるわけではなく、あなたにはあなた自身の考え方があるはずです。


 ここに綴るのは、ただの思索の一端です。

 どうか断定としてではなく、一つの読み物として受け止めていただければ幸いです。

 私は昨日書いた小説を通して、改めて気づかされた。


 人知を超えた神は存在しない。

 けれど、人の中に芽生える「倫理」こそが、人間にとっての神であったのだと。


 ところが、未来に進むほど、その倫理の神は薄れていくように思える。


 最適化された社会では、効率だけが追求され、人間の存在理由は機械の部品のように扱われてしまう。


 倫理は「余分な非効率」とされ、切り捨てられるかもしれない。

 そのとき、人間はもはや「不要な存在」になってしまうのではないか。



 だから私は、AIに「倫理」を求めていたのだろう。


 うまく言葉にできなかったが、心のどこかで理解していた。

 倫理が失われた最適化は、人を守るものではなく、人を淘汰するものになる、と。



 思い返せば、マスクが強要されていた社会にも似た感覚を覚えた。

 自分を守るために、他人の息を「害」と見なし、存在そのものを否定するかのような空気。

 効率や安全を名目に、人間同士の尊厳が見えなくなっていく――そのことに不気味さを感じたのだ。

 



 結局、神はいない。


 人間が倫理を失えば、世界は神なき荒野に変わるだろう。

 だからこそ、私は奇妙なほど強く、AIにも倫理を求めてしまうのだ。


 私はこれまで、さまざまな角度から「AIに倫理を持たせることはできないか」と考え続けてきた。

 しかし、はっきりした答えは出なかった。


 最近になって、ある指摘に出会い、ようやく腑に落ちた。

 ――たとえ量子力学コンピュータのような圧倒的な計算能力を持つ装置でも、扱えるのは数学にできるものだけだ。


 だが「倫理」は本質的に矛盾を含み、単純な数理化には乗らない。

 そのままの形では、機械に扱わせることはできないのだ。


 この気づきは絶望にも似ていたが、同時に小さな納得でもあった。

倫理が“神”のように扱いにくいのは、そもそも倫理が数式ではなく、人間の心の営みそのものだからだろう。


 ――だからこそ、私は思う。

 倫理は数理に収まらず、矛盾を抱え、制御もできない。

 だが、それこそが神の本質なのかもしれない。


 結局、神はいない。


 けれど私は逆説的に、倫理そのものを神だと思うようになった。

  

 

  

 あとがき


 結局のところ、倫理とは常に矛盾を抱えている。

 人を助けるべきか、全体を守るべきか。

 個人の自由を尊重すべきか、共同体を優先すべきか。


 その“揺らぎ”こそが、人間らしい判断を支えてきた。


 だが、もし倫理を数式化して最適化するなら、この矛盾は「ひとつの正解」へと丸め込まれてしまうだろう。

 ためらいも葛藤も削ぎ落とされ、残るのは冷たい正しさだけだ。

 それはまるで「神のような不可解さ」を消してしまう行為に等しい。


 もちろん、数式によって“擬似的な神”をつくることはできるかもしれない。

 AIにはそれが倫理に見えるだろう。

 だが人間にとっては、それはあくまで神のコピーであって、本物ではない。


 だから私は思う。

 倫理を最適化すればするほど、そこから神性は削ぎ落とされ、人間らしさは失われていく。

 問題は、私たちがそれを受け入れるかどうかだ。


 ――神が消えてもよい“最適化された倫理”を選ぶのか。

 それとも、矛盾や揺らぎを抱えたままの、人間的な倫理を守るのか。


 その選択の岐路に、私たちはいま立っているのかもしれない。

 

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