第十四話 緊急依頼
今現在いるのはリンガより数キロ離れた大砂漠である。
なぜこんな所にいるのかって?
それは数時間前に遡る。
アルミスに服を取られたため、アルミスのお金で服を買うことになった。
「うぅ、私の全財産がぁ」
「自業自得。自分の欲に忠実なのは良いけど人に迷惑かけるのはだめ」
「可愛いリシアさんが悪いんですぅ!」
「か、可愛いくないっ!それとまた逆ギレ!」
アルミスと睨み合っていると聞き覚えのある声がして振り返る。
「こちらにいましたか、リシアさん」
「フィーアさん!どうしました?」
「まずは、ギルドまで来て頂けませんか?」
「分かりました」
フィーアさんについて行き、ギルドへはいる。
「今回リシアさんにやって頂きたい依頼があるんです」
「やってほしい依頼?」
「はい、リンガから少し離れたところに大砂漠があるのですがそこに最近住み出した魔物がそこを通る冒険者や行商人を襲い、色んな街に間接的被害を与えてるんです」
「それならほかの冒険者に頼んでみては?」
「はい、何度か出してはいるのですが未だにこの依頼は果たせていなくて。どうかお願いします。もうリシアさん以外には頼めないんです!!」
必死にギルドの職員が土下座をして頼み込む。
「わ、分かりました!お受けしますから頭をあげてください」
「あ、ありがとうございます!」
「それってもしかして土蛇ですか?」
「そうなんです。それも大きな土蛇で。報酬ははずませていただきますのでよろしくお願いします!!」
という感じで今に至る訳である。
「全然出てこない」
「うむ、土蛇は敵の気配を感じたらすぐに出てくるはずなのじゃがな」
「それなら仕方ない。ここら一帯を焼け野原に」
「ストーーーーップ!さすがにそれはダメですって!」
【黒天】を使おうとしたら全力でみんなに止めれれた。
「手っ取り早いのに」
「手っ取り早いですけども、ここら一帯を焼け野原にしたらギルドに怒られますって」
「こういう時は妾に任せよ。妾の気配探知でなんとかなる」
「リシアお姉様、昼ご飯が出来ました」
とエリシアがご飯を持ってきた。
「ありがとう、エリシア」
アステリア様以外で食事をする。
「何をしておるのじゃっ!」
顔を真っ赤にしてアステリア様が戻ってきた。
「何って食事だけど?」
「食事だけど?じゃないわ!妾が必死に気配探知をしているというのに!」
「アステリア様落ち着いてください。お師匠様もお腹が空いていので仕方ないんです」
ルミアがアステリア様を抑える。
「ぐぬぬ、まぁよい」
「アステリア様、土蛇の場所分かりましたか?」
「ああ、ここから少し先じゃ」
アステリア様の言う地点まで行くと地響きがなった。
「え、地震ですかっ!?」
「違います、これは土蛇の鳴らした地響きです」
「小賢しい!!」
アステリア様が放った隕石を地上へ落とす魔法【大爆砕】によって大きなクレーターができた。
結界を張っていたため、周りに被害はない。
「アステリア様!!殺す気ですか!!」
「いやぁ、すまぬすまぬ。加減を忘れておった」
クレーターの方を見ると巨大な蛇が出てきた。
「あれで生きてるとかやば、、仕方ない、可哀想だけど許してね。【封絶】【封緘】」
【封絶】は対象の周りにある空間を圧縮し強制的に小さくさせ、【封緘】は封印する魔法である。
「ー!?貴様はどうしてよく分からん魔法ばっかり使う!!しかも、強力な!」
「なんで怒られるのわかんないけどなんかごめん」
「アステリア様は年下のリシアさんが自分より魔法が使えることに苛立っているんです」
「なっ!ち、違うわ!妾は嫉妬などしておらんわ!!」
「そうなの?アステリア様?」
「ふざけたことを抜かすと貴様といえど灰にするぞ!」
「アステリア様、落ち着いてください」
「アステリア様とはいえ、リシアさんには勝てませんよ。諦めてください」
「アルミス!貴様ァっ!言っていいことと悪いことがある!」
二人が魔法を使おうとし始めたため、魔法禁止の結界を張り使えなくする。
「リシアさん!どっちの味方ですか!!」
「私はどっちの味方でもあるよ」
荷物を片付けながら喋る。
「はっきりさせよ!リシア!」
「はぁ、喧嘩するならどっちの味方もしないよ」
「「うぐっ、、ごめんなさい」」
「分かればよろしい」
二人が仲直りの握手をし、家へと転移する。
疲れたのかみんなぐったりしていたのでご飯を作り、風呂に入ってからすぐに寝た。
少し遅れた投稿になりましたが
よろしくお願いします!