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第十一話 世界会議《後編1》

翌日目を覚まし、ドレスを収納魔法で吸収しいつもの服を取り出し着替える。

「みんな起きて、朝ごはん食べに行くよ」

眠たそうな顔でユウとユイが起き、エリシアとアルミスも目を擦りながら起きてきた。

「ふぁーあ、おはようございます。リシアさん」

「おはようございます、リシアお姉様」

「「ママ〜、眠たい」」

「はいはい、アステリア様も起きてください」

「あともう少しで起きる」

と言ってまだ爆睡している。

「仕方ありませんね、リシアさん。今回だけは許しますのでアステリア様に乗っかって耳元でイタズラしちゃうぞって呟いてください」

「////ッ!そ、そんな恥ずかしいこと出来るわけないでしょっ!!」

「なら私がリシアお姉様にしてもよろしいでしょうか?」

「よろしくありません。ユウ、ユイ、アステリア様の上で暴れていいよ」

「いいわけあるかァァァ!」

アステリア様が飛び起きた。

「よしみんな起きたみたいだし、昨日の会場に行くよ」

「無視かぁぁぁ!」

「ほら、みんなもさっさと着替えて。朝食の後しばらくしてから世界会議が始まるから」

「覚えておれよ、リシア」

眠たそうな顔をしながらみんなが服を着替え始めた。

着替え終わりみんなで昨日の会場へ行くとバイキング形式で食事が用意されていた。

各テーブルには〇〇王国御一行様や〇〇領主御一行様など書かれていた。

しかしどこを見てもリシア御一行の文字はない。

「おはようございます、リシア様、皆様。お待ちしておりました。こちらへどうぞ」

私が王女様と同類とは!されたのは何故かアスタロト王国王族に用意された席だった。

「えっとあの?」

「リシア様とお食事をしてみたいのです。私はリシア様の全てを知りたい。食べる仕草、綺麗な顔、壊れてしまいそうな程、に細く鍛えられた身体私はその全てを自分のものにしたいのです!!」

「アステリア様、ここにアルミスの同類がいたんだけど。やばい、帰りたい」

悪寒を感じアステリア様の後ろへ隠れる。

「妹が失礼をしました。ごゆっくりとお食事をしてください」

昨日アルミスに婚約を断られた王子様が王女様を連れて会場から出ていった。

「リシアさん!どういうことですか!私が王女様と同類とは酷いじゃないですか!私はあそこまで変態ではありません」

「いやいや、アルミス。あんた十分変態だから」

俺がアルミスと言い争っている間にエリシアとアステリア様が食事を持ってきてくれたみたいだ。

「リシア、アルミス、言い争っている暇があるならまずは食事をとれ。折角の美味しい食べ物が冷えてしまうではないか」

食事を食べ終わり、会議まで会場の設置やらで時間があるらしく雑談で時間を潰す。

「ママー、美味しかったよ」

「うん、美味しかったね」

ユウの汚れた口を吹く。

「ママー、眠たいよー」

膝の上に座っていたユイがうとうとし始めた。

「いいよ、寝てなさい」

「くく、まるで母親じゃの。リシアよ」

「うるさいです、アステリア様」

「むう、冷たいのう」

「アステリア様に優しくするとろくなことがありませんから」

「エリシアさん?」

アルミスが怪訝そうな顔でエリシアへ話しかけている。

「アルミスどうしたの?」

「リシアさん、エリシアの様子が少しおかしいんです」

そう言われ、エリシアの方を見るとエリシアが怯えるように少し体を震わせている。

「エリシア、大丈夫?」

「リシアお姉様!もう会議なんていいです!早く帰りましょう!!」

エリシアが珍しくかなり焦った顔をしながら俺の背中を押してくる。

「ちょ、エリシア。落ち着いて、危ないから」

「ご、ごめんなさい」

エリシアを椅子に座らせ、落ち着かせる。

「何があったの?エリシア」

「私がアポロニア教の人間なのは知ってますよね?」

「うん、だってあなたとあったのもそれが原因だし」

「この会議に急遽、アポロニア教教皇が参加することになって今入ってきたんです」

まだ少しエリシアの手は震えている。

「なんでそんなに怯えてるの?」

「教皇猊下は自分が手に入れたいと思うものはどんな手を使ってでも手に入れるんです。地位も名誉も女も全てです」

「典型的な権力者じゃの」

「はい、そういう男なんです。私の姉もっ!」

「もういい!もう話さなくていいから!」

そっとエリシアを抱きしめる。

「リシアお姉様」

「アステリア様。私はね、この生活が気に入っててみんなが大好きなの。家族のようにも思ってる。でもね、、家族を泣かせるのは許せない。おかしいかな?」

「おかしくはない。妾でもそうする。しかしのう、相手はアポロニア教の教皇。それこそ国際問題へ発展する」

「だから見逃せって?私に家族を泣かせたやつを見て見ぬふりして許せって言うの?」

「そうは言っておらん。我々の立場はあくまで会議の出席者もし手を出せばアポロニア教はリンガを襲撃する」

「う、、、ごめん、少し考えが足らなかった」

「貴様の気持ちはよくわかる。妾も今かなり腹が立っておる。それに今日は世界会議そこで妾はアポロニア教のしてきた所業を言うつもりじゃ。ならば貴様も言えばいい」

「うん、そうだね」

会場への扉が開き、中へと入る。


ごめんなさい、世界会議はあと1話で終わります

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