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神様の旅路  作者: 三日月
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王との会話

皆んなが出ていき王室には俺とアルバートさん、王だけになった


「さてアルバートまずはミノタウロスについて詳しく話してもらおうか」


「分かりました」


そしてアルバートさんは王に話した、俺たちがミノタウロスと戦った事や突然相手の技が消えた事などを詳しく


「なる程、まぁ今のお前らにはあの魔物は倒せないだろうな」

「それよりも突然魔法が消えた事についてだ」


「はい、クラスのみんなは魔法の持続時間が短いからとか言っていましたが本当なのでしょうか?」


「ふむ、星光の意見は間違ってないかも知れん、だが一番可能性が高いのは我ら以外の何者かが魔法を消したと言う事だろうな」


「他にも誰かいたんですか!?」


「あくまで可能性だ、今回ダンジョンへ行ったメンバーの中に魔法を消す力を持つものはいなかったはずだ、そうなると必然的に他の人の存在を疑わざるを得ない」

「まぁそれで助かったのだからその者には感謝してれば良い」


「分かりました」


王はそう言うが俺はやっぱり一度会ってみたい、魔法を消すそんな力を持っているならきっと戦力になる


「さて、本題に入ろう、ついてきてくれ」


そういって王についていくと床に魔法陣のようなものが書いてある部屋に案内された、周りには十人くらいの騎士団がいた


「この先に君に渡したいものがある」


そういうと王は詠唱を開始した


「魔法陣よ我らを導きたまえ、《転移(ワープ)》」


そう唱えると辺りが光出し俺は光に飲み込まれる

気付くと俺は薄暗い洞窟のような場所にた


「こっちだ星光君!」


王に呼ばれ俺は声のする方へ行く、そして王の目の前には、地面に刺さった状態の剣があった


「これは何ですか?」


「選ばれしものしか扱えない聖剣だ、おそらく君になら使えるだろう、抜いてみてくれ」


言われた通り俺は剣を掴み引き抜いた


「おぉ!」


俺は剣を抜く事ができ王やアルバートさんはそんな俺を見て驚いている


「これは凄い!遂に聖剣を扱えるものが現れたぞ!」


「星光、それはお前の物だ、大事にしろよ」


よく分からないがこれは凄い物なのだろうな


「はい!使わせてもらいます」


「うむ、それでは戻るぞ!」


そして俺たちはまた魔法陣の中に入り転移した

魔法陣があった部屋に戻ると先程までいた騎士団達が居なくなっていた、何のためにいたのだろうか?


「さて、それではこれからの方針を話しておこう」


そして王は話し出した


「勇者方にはダンジョンを攻略してもらいたい」


「なぜダンジョンを?」


「ダンジョンを突破し最終階層まで辿り着くと力が手に入るのだよ」

「その力が魔王討伐に必要なのだ」


「どんな力なのですか?」


「ふむ、この世界で2人ダンジョンを突破したものがいるのだが2人とも強大な力を秘めた武器を手に入れたらしい、だからおそらくダンジョンの最奥にあるのは武器だろうな」


旅ができるのは良い、だがダンジョンの突破なんて出来るのだろうか?実際俺たちはダンジョンの攻略に失敗している


「不安になるのも無理ない、だからこそいろんな魔物を倒しレベルを上げるそうすればきっと勝てる、そなた達は勇者様方なのだから」


王にそう言われると不思議とできるのではないかという気持ちになった


「わかりました!頑張ります!」


「では戻って良いぞ」


「はい!失礼しました!」


そして俺は王室を後にした、自分の部屋に戻る途中、中庭にカミラの姿が見えた


「カミラさん!」


「あら、星光さんどうしたのですか?」


「いや、何してるのかなって思って」


「そういう事ですか…ちょっと考え事をしてました」


「何かあったのですか?」


「秘密ですよ」

そう言ってカミラさんは指を口の前に立てた

あぁやっぱりこの人は可愛いな


「そうですか、何かあったら言ってください!力になりますから」


「ありがとうございます」


「星光さんは一体何を?」


「少し王と話をしてました」


「あら、お父様と一体どんな話を?」


「これからの方針とダンジョンで戦ったミノタウロスについてとかですね」


「ミノタウロスと戦ったんですか!?」


「そうですけど…」


「それでどうだったんです?」


「負けましたよ、まぁ全員無事だっただけ良かったです」


「そうだったんですか……次は頑張ってくださいね!」


「はい!この剣があれば大丈夫です」


そう言って俺は聖剣をカミラさんに見せる


「それは聖剣ですか、遂に抜くものが現れる事になるとは!流石は勇者様です」


「いやいや大した事ないですよ」


「その剣があれば確かにミノタウロスにも勝てるかも知れませんね」


「頑張ります!」


「私も応援してますね!」


そう言ってカミラさんは立ち去ろうとする、もう少し話がしたいと思ってしまった


「そうそうダンジョンでおかしな事があったんですよ」


「おかしな事?それは一体なんですか?」


「俺たちが撤退するときにミノタウロスが魔力を貯めて俺らに向けて打ったんです、障壁で防いでいる最中突然その攻撃が消えたんですよ!」


「そんな事があったんですね……星光さんはどう思うのですか?」


「恐らく俺たち以外の誰かがダンジョンにいてその人が消したんじゃないかと思っています」


「まぁそう思うのが普通ですよね……」

「でも助かったのなら良かったじゃないですか」


「そうですね、いつかその人に会ってみたいものです」


「ふふっ、以外と早く会えるかもですね」


「何でそう思うのですか?」

まさかあれはカミラさんが?という考えが俺の頭を横切った


「女の勘ですよ」


「そういう事ですか、その勘を信じてみますよ」


「さて、私はこれで失礼します」


そう言ってカミラさんは立ち去ろうとする


「カミラさん!」


俺は大声でカミラさんを呼び止めていた


「何ですか?」


「また今度お話しできますか?」


「そんな事ですか、いつでも出来ますよ!」


そうなのか、少しほっとした


「それじゃあまた俺とお話ししてくれますか?」


「はい!喜んで!」


そう言ってカミラさんは立ち去った、今日だけでかなり距離が縮んだなぁ、


「次はいつ話ができるのかな?」


そんなことを考えながら俺は部屋へと戻っていった



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私は帰りながら彼の事を考えていた、恐らくミノタウロスの攻撃から星光さん達を救ったのは彼でしょう、

私の思った通り強いのですね彼は


そう思い私は部屋へと戻るのだった







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[一言] ダブル主人公? 序盤から面白い。
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