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エロ本

「そうだ!私生理だから!この血を使えば・・・」と静。

「・・・」星羅は無視して口の中に指を入れて歯茎を爪で切った。

「ペッ!」星羅は血の付いた唾液を白紙のページに飛ばしつけた。

「・・・」変化はなかった。

「やっぱりだめか・・・」と血の混じった唾液が浸み込んだ瞬間、広がり始め、文字が出て来た。

「動いた!」

『もっと血をよこせ。』赤色の薄い文字が浮かび上がってきた。

「・・・静ちゃんの出番が来たね。」と星羅。

「いやいやいや、汚いでしょ!」と鈴鹿。

『是非それを!』文字が一審消えて変わった。

「聞こえているんだ・・・」

「汚くないよ!三日に一回は風呂入っているもん!」静は顔を膨らませて言った。

「なるほどね。だから時々、浮浪者の臭いがしたんだね。」と星羅。

「でしょ!」と威張る静。

「威張るところじゃないよ。」と星羅。

『ますます力が高まりそうだ!』

「何なのこいつ?きもいんだけど?」鈴鹿は引いた。

「血が欲しいんだな!!」セロは本を奪い取った。

『さわんな!女体化してやり直してこい!』

「はあ?」

『汚物の塊が俺に触るな!さっきの少女に戻せ!』

セロは戸惑いながら星羅に返した。

『全く!汚物ごときがこの俺に触るとは・・・!』

「ごめんなさいね、後でトイレに流しておきますから。」と星羅。

「・・・」セロは無言になった。

「血を注げば元の世界に帰れるの?」静は聞いた。

『元の世界・・・ああ、ちょうど三人分の生理の血があったら戻れそうだ!』

「・・・本当?」星羅は顔が暗くなった。

「私生理じゃないんだけど・・・」と鈴鹿。

「どうして血が必要なの?」

『新鮮な血が我が魔力を高めるからだ!』

「だったら、生理の血じゃなくてもいいよね?」と星羅。

『いや、その方が魔力が高まる!』

「それ別の力だよね!」鈴鹿は叫んだ。

『因みに、生理の血ではなくても〇汁や尿でも・・・』

「やっぱり嘘だよね!血と関係ないし!」鈴鹿は怒鳴った。

「あまり調子に乗っていると、あなたの言う汚物野郎のパンツの中に入れるよ?」

『止めろ!そんなことをしたら俺は死ぬ!そしたら君たちも帰れないぞ!』

「いいよ、死ね!」星羅は笑顔で言ながらセロに本を渡そうとした。

『ま、待て!俺が悪かった!普通の血でいいです!お願いします!』

「やれやれ・・・」星羅は更に歯茎を爪で切って本に注いだ。

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