スパークストリッパー
「おい!」セロは怒鳴った。
「ヒッ!?」鈴鹿の体は一瞬弾んだ。
「シートベルトを付けろ!」
「え!?あ!はい!」鈴鹿達はシートベルトを装着した。
少し離れた先に、右側の道路にパトカーが横に止まっていた。その後ろに特殊車両もあった。
(予想通りだ!この辺りに曲がり角は無く、道も狭く逃げ道は無い!)セロはピストルを尻の下に敷いた。
後ろのパトカーは少し速度を下げた。
止まっているパトカーとに距離が縮んだ瞬間、パトカーの後ろから警察官が現れ瞬時に道路に上に金属の針が並んだスパイクストリップ―を引いた。
セロは警察官が現れた瞬間にブレーキを強く踏み、減速をさせながらパトカーの方に方向転換した。
警察官は戸惑いながら、転がるように左側の道路に逃げ飛んだ。
セロはパトカーに衝突する寸前、アクセルを全開にした。
「うわー!!?」鈴鹿と星羅は前かがみになりながら後頭部を両手で覆った。
「いけー!いけいけー!!!」静は楽しそうに前を眺めていた。
(今か!?)セロは衝突する寸前、ハンドルを左にずらした。
衝突した瞬間、車内が激しく揺れ、ハンドルにセロの頭部を叩き付けられる寸前、エアバック作動し、セロの顔はエアバックにめり込んだ。
アクセルを全開にしているそのタクシーはパトカーを前に押し続けた。
セロは臀部に敷いていたピストルを取り出し、エアバックに向けて発砲してパンクさせた。
エアバックが収縮し、前が見えるようになった同時に、押していたパトカーは左にずれた。
「!?」車の先は、ガードレールだった。
「くっ!」ブレーキを全力で踏みながら右側にハンドルを回した。
タクシーの左側面はガードレールが変形するほど激しく衝突したが、そのまま走り去った。
警察官は急いでスパークストリッパーを回収した。
「くそ!突破しやがった!」セロを追っているパトカーの運転手は怒鳴った。
「ただの犯罪者ではなさそうだな!」助手席の警察官は言った。
色々と勉強して来たので、修正版を出します。
また、新しく投稿しなおします。
内容もストーリも変わります。