人質
「ざまぁみろ!!やっってやったぜ!」鈴鹿はショットガンを装備していた警察官のピストルを右手で構えながら満面の笑みで叫んだ。
「今すぐ降りろ!」セロは運転手にピストルを向けた。
「ヒッ、ひぃいいい!!」運転手はシートベルトを外して、降りようとした。
「待って!人質として取った方がいいでしょ!」星羅は怒鳴った。
「え?」セロは戸惑った。
「その方が、サツもうかつに手を出せないでしょうし!」星羅は意地悪そうな笑顔で言った。
「場所を!俺と場所を変えろ!」セロは怒鳴った。
運転手とセロは場所を変えた。
セロは車を出しながら、シートンベルトを付けた。
「・・・」(次曲がるところは○○病院、距離は5キロで約10分全速力で約7分程度・・・パン屋まで7キロで15分、全速力でも12分はかかるか・・・そしてその周りは住宅地がほとんどなく、大きな事故があったとしてもほとんど被害はない!警察が仕掛けるとしたらそこだろう!)セロは運転しながら地図を思い出していた。
「下してくれ!俺には1人残された娘がいるんだ!頼む!」運転手は半泣きで言った。
「だから何?」静は言った。
「だ、だからって!?俺が死んだら娘の生活が!」
「あっそ、大変だね。」と静。
「え、ええ・・・」
「逃げようとしたり、邪魔しようとしたら、殺すから!!分かった!?」鈴鹿は運転手の髪を鷲掴み、ピストルを額に突き付けた。
「!」運転手は頷いた。
「・・・フン!」鈴鹿は手を放した。
「うう・・・グス!」運転手は、泣きながら祈りのポーズをし始めた。
「大丈夫だよ!お前が死んだら娘さんも送ってあげるからね!」星羅は笑顔で言った。
運転手は何を言っても通じない、基地外集団だと確信した。
「お前ら・・・イカレテいるな!」セロは笑顔で言った。
「何?『誰か!助けてください!』と泣き崩れる方がよかった?」星羅は笑顔で言った。
「いや、最高だ!最高にイカレテいるぜ!」




