第一章登場人物紹介&用語説明
※注意※
第一章のネタバレを含むので、先に本編に目をお通しください。
リディン(リディリウス・レオルート)
身長 五フィート一〇インチ(一八〇センチメートル)
体重 一五五ポンド(七〇キログラム)
ケアリアの自警団に所属する青年。
母親が半獣、父親が純血の命渡族の濃半獣。
濃い神獣の血により、ヒトで言うところの二十代半ばくらいの容姿を保っている。実年齢は三十四歳。
二年前まで戦場治療士だったので、医療への造詣が深い。専門は整形外科。
頭がよく度胸もあり人情に厚いが、妙なところで神経が細く若干利己的。
武器として片手剣と盾を用いる。腕前は人並み程度。
ギル・レージィ
身長 五フィート八インチ(一七六センチメートル)
体重 一八〇ポンド(八二キログラム)
俗に悪魔と呼称される月喰族の少年。
ギル・レージィは偽名で、公的な名である敬名はヴレイヴル。
見た目年齢は十九歳を自称しているが、実年齢は四十歳前後と推定される。
元軍人であり解放軍の将校だった過去をもつ。調和軍側から『黒の雷』の異名で恐れられていた。
今は何故か対立していた調和軍の大使になっている。
若くして月喰の奥義を使える程の結晶術の才能があるが、制御が不安定。
田舎育ちのため、社会常識に欠け竜種基準で物事を考える節がある。頭はあまりよくなく、特に数字が苦手。
竜杖という術補助機能のある槍を基本兵装とし、状況によって猟刀や有刺鞭も扱う。
パーシェ(パッセルヘル・テンペルトス・ストーメルン)
身長 六フィート(一八四センチメートル)
体重 一七五ポンド(八〇キログラム)
竜種最速と名高い嵐雅族の商人。
調和軍からの依頼を受け、ギルの移動手段及びフォロー役になっている。
ギルとの付き合いはそれなりに長い。普段はギルをからかって遊んでいる。
三ノ疾風の階位持ちで、嵐雅の中でもかなりの実力を有している模様。
【命渡】
金色の鬣をした、獅子の神獣。癒しと縁を司る。
ヒトの似姿をとると左目に金の色彩が入った虹彩異色症が外見的な特徴として現れる。
獅子の姿をしているものの、爪と牙は退化していて獣のままでは戦闘に向いていない。
しかし、性格は勇猛果敢で逆境をものともしない。
癒しの術を用いて医療を生業としている者が多い。
【天煉】
炎のような翼をもつ鳥の神獣。創造と鍛冶を司る。
ヒトの似姿は赤橙色の頭髪に、赤みの強い瞳が特徴。
膨大な熱を生み出す種族として有名だが、同時に陸上での長距離移動最速を誇る。
種族性を活かし、鍛冶か輸送で生計を立てている。
【解放戦争】
神獣とヒトの分離を謳い、月喰族を筆頭とした解放軍が武装蜂起したことから始まった戦争。
文明の象徴である聖遺物の破壊、神獣の強制退去を推し進める解放軍と、対抗する調和軍の対立は熾烈を極めた。
物語開始の二年前に終結し、解放軍は既に解体されている。