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転生していたらなんか崇められとる

諸君、突然だが君たちは人生をどう思っているのかね


答えはいろいろとあると思うが、俺はこう言ってやりたい


あえて言おう、クズであると


だってさ、生まれて前世の記憶(古代)もっているんだぜ?


やたらと周りの子供よりも暇を持て余してさ、五歳の時既に小学生を物理的にシメれるくらいカンを取り戻してた


あの時は若かったわ


あっという間になんらか研究機関に捕まって、散々調べられてたのが記憶に新しい


んでもちろん精神以外は大した問題なく、監視付きで解放されたけどね


おかげで人生グダグダ、ほぼの時間は雑学や日課の鍛錬に費やしてた


そしてついに古代ぜんせの時触れなかった域に、俺は達した


中国の武術なんだが、その中に天人合一てんじんごういちという概念がある


ぶっちゃけ、天地しぜんと同化しろ、という意味だと、俺は思う


結果だけを言う


神様がいる


名前は聞いてないので知らないが、多分神様だろう


俺は自然と同化していたら神様と会話できてしまったのだ


「おめでとう、これで君は晴れて人外になったわけだ」


神様に姿こそないが、なぜかいるのをわかる


「古来、ここに触れたものはみんな一つご褒美をやることにしているよ。もちろん、君にもね」


声を出そうと思うが、同化している今は中々声が出ない


「喋らなくともいいよ。私にはわかる。君はこの世界がつまらないんだね。」


そう


俺はつまらないと思っている。


俺は戦いたい。でも現代の武術家では物足りない


殺戮衝動の強い俺はどの道この世界には合わない。


この世界は戦乱こそ続いているものの、整体は平和へと歩いている。


俺の欲望で掻き乱していいものではない。


「送ってあげるよ。思う存分暴れられる世界へ」


神様の声が響く


「まあ、達した者へのご褒美は大体神界へ行くか、異世界に送ることなんだけどね。君は凡人の欲望を持て余しているから異世界だけど、次回があれば神界を目指して頑張ってみるといい」


綺麗な声は徐々に薄れていき、俺の意識もそこに途切れた




周りが暗い


そうか、さっきまで瞑想してついに天地に届いたっけ


む?なんか忘れた気がするが、まあいい


この感覚、俺は何かの中に閉じ込められたようだ。


解せない。瞑想している時にまだなんか組織に誘拐されたか?


にしてもその箱?みたいの容器も動いている気配がない。


放置されているようだ。


脱出するなら今か?


危険があるかもしれんが、動かないよりはずっと健全だ。


そうと決めて俺は体中の゛内力゛を回した


内力は現代日本では馴染みのないものだが、中国の古代では非常に活躍している


極めれば手をかざすだけで大木を綺麗に切ったりする技もあるが、今に考えればその技はビームレイザーに似っている。


体内エネルギーという意味では、西方の魔力マナと和式の霊力にも通ずることがある


まあ、ぶっちゃけ中国コンフーに使われているエネルギーと思ってくれれば問題ないと思う


しかしおかしい。


さっきから内力の感じがちょっと変だ。


明らかに瞑想している時と比べて鈍いまわり。


これは早急自分の状態を確認せねばと、俺は無理やりその内力を上げて、体外にぶっぱなした。


「ぐぎゃ!!!!」


なんか奇妙な声が聞こえたが、ようやく自分を閉じ込めた籠が壊れたようだ


「ぐぎゃ?ぐぐぐぐ!!ギャギャ!」


「ギャギャギャ!!」


すると、なぜか目の前に緑色の小人十数体が、俺を崇め始めた


マジなんで?


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