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序章
空は青く、雲一つない。
美しい。なんて美しいのだろう。無限に続くように思われる空に私は胸の高まりを覚える。
今日は絶好のダイブ日和。
私は空を飛べる。あの鳥たちのように。
あそこから見える景色はどんなに素晴らしいに違いない。あの高さから、鳥は人間を見渡し何にも束縛されず、気ままに飛ぶのだろう。空を飛ぶとはどんな気持ちにさせるのか、また私の幾多の苦しみは解放されるのだろうか。
強い強い、羨望と畏怖の念を心に浮かべ、私は空をただ見上げていた。
何かおかしな点がありましたら、お知らせください。
読んで下さりありがとうございました。